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ペレ超えた!メッシ“祝砲”2発で年間ゴール「76」

[ 2012年11月13日 06:00 ]

<マジョルカ・バルセロナ>この日2点目のゴールを決め“おしゃぶり”ポーズで喜ぶバルセロナのFWメッシ(左)

リーガ・エスパニョーラ バルセロナ4-2マジョルカ

(11月11日)
 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(25)が11日、年間通算得点で元ブラジル代表FWペレ(72)を超えた。敵地のマジョルカ戦で2得点して4―2の勝利に貢献。今年1月1日以降のクラブ公式戦と代表戦の通算得点を76とし、ペレが58年に記録した75を上回った。元西ドイツ代表FWゲルト・ミュラー(67)が72年に残した最多得点記録85の更新も視界に入ってきた。

 一気に抜いた。前半44分に得意のドリブルからリードを2点に広げる左足ミドル弾でペレに並んだメッシが、3―2の後半25分にもダメ押し弾。「王様」と呼ばれるサッカー界の伝説を超えた。

 「偉大な選手であるペレの記録を抜くことができた。とても光栄だ」と背番号10が振り返った。

 8月前後に開幕して年をまたぎ、5月前後にシーズンが終了する「秋春制」が一般的な欧州ではなじみが薄い年間得点。しかし、止まらないメッシが記録に光を当てた。

 昨季11~12年シーズンのクラブ公式戦73得点が英紙ガーディアンなどで世界記録と報じられたFIFAバロンドール(世界最優秀選手)は今季も好調。年間得点の対象となる1月4日のスペイン国王杯5回戦第1戦オサスナ戦から出場59試合で76得点を挙げ、1試合平均は1.29得点だ。代表戦を含め、年内残り10戦で88.9点ペース。「爆撃機」と呼ばれたミュラーの85得点超えも現実的になってきた。

 励みもある。2日に長男ティアゴくんが誕生。生後3戦目で初めて自身のゴールで勝利を飾ったエースは「生まれたばかりの息子にゴールと勝利の両方をささげられてうれしい」と笑った。1点目で右手、2点目では左手の親指をそれぞれくわえる“おしゃぶり”ポーズ。「より大きな責任ができた」と訴える新米パパは「今後もゴールをささげ続けたい」と強調した。

 9月22日のグラナダ戦でパスのタイミングに関してFWビジャに激しく注文。今季は仲間と意見を戦わせる場面も目立つが、チームを引っ張る主軸として自覚が芽生えた証だ。その意識がゴールに向けられた時、さらにネットが揺れるはずだ。

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