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Cロナ劇的V弾!レアル 白星発進でCL最速の100勝達成

[ 2012年9月20日 06:00 ]

決勝ゴールを決めたレアル・マドリードのC・ロナウド

欧州CLグループD レアル・マドリード3-2マンチェスター・シティー

(9月18日)
 欧州CLは18日に開幕して8試合が行われ、レアル・マドリードはホームでマンチェスター・シティーに3―2で競り勝った。2度のビハインドをはね返すと、後半45分にFWのクリスティアーノ・ロナウド(27)が決勝点。国内リーグは12位と出遅れているが、CL通算100勝目を劇的に飾り、10度目の優勝を狙う欧州最高の舞台で白星スタートを切った。

 雄叫びを上げ、両膝から芝に滑り込んだ。大の字になったC・ロナウドに仲間が群がる。一番に駆けつけたのはアシストのマルセロだ。エースがクラブへの不満を訴えた騒動の中で不仲が報じられていたが、劇的な一撃に喜びを分かち合った。

 「喜ばなければならない時には俺も喜ぶ。とても重要な一戦。得点できると信じて最後まで戦った。勝ってハッピーさ」

 2日の国内リーグ・グラナダ戦で2得点も、笑顔を見せずに「悲しい。ハッピーではない」と吐き捨てた。移籍志願や契約闘争、不協和音が報じられたが、真意の説明はこの日もなし。それでも騒動以来16日ぶりのホームでゴールと勝利に前向きな感情を解き放った。

 唯一リーグ王者が顔をそろえた“死の組”。中でもイングランド王者のマンチェスターCはウィリアムヒル社の優勝予想で2番人気のレアルに対して4番目のオッズがつく難敵だ。スペイン王者は前半こそシュート数で16―1と圧倒したが、後半23分に一瞬の隙から先制を許した。1―1の同40分には再度リードを許す苦しい展開となった。

 それでも国内リーグで開幕4戦2敗の12位と崖っ縁の名門は踏みとどまった。2分後にベンゼマが得点すると、最後はC・ロナウドが劇的な決勝点。左サイドでパスを受けるとDFをかわしてペナルティーエリアに進入し、GKの目前で鋭く落ちる芸術弾を見舞った。

 国内リーグで2敗目を喫した15日のセビリア戦後に「チームが存在しない」と不満を訴えていたモウリーニョ監督も態度が一変。競り合いで闘志を見せ、こぼれ球を拾い続けた選手を「獣のように走った。レアルのDNAが戻った。こんな試合なら負けても誇りに思える」と絶賛した。

 「大事なのは過去ではなく現在。ファンはハッピーで満足している。俺の気持ち?そんなことはどうだっていいんだよ」とC・ロナウド。騒動を乗り越えて巻き返しのきっかけとできるか。真の戦いはここから始まる。

 ≪レアル・マドリード CL100勝一番乗り≫RマドリードがCL100勝一番乗りを果たした。92~93年シーズンに欧州チャンピオンズ杯から移行後、予選を除く1次リーグから決勝トーナメントを対象に176試合目で達成。通算成績は100勝35分け41敗で、351得点196失点はいずれも最多。勝利数では19日(日本時間20日)に試合を控えるマンチェスターUが98勝、バルセロナが97勝で続く。

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