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香川猛省「申し訳ない」 マンU移籍後初代表も空回り

[ 2012年8月16日 06:00 ]

<日本・ベネズエラ>激しいマークで倒される香川

キリンチャレンジカップ 日本1―1ベネズエラ

(8月15日 札幌D)
 ネットを揺らされた瞬間、香川真司が頭を抱えて天を仰いだ。目を覆いたくなるようなシーンは1―0で迎えた後半17分。左サイドで相手MFゴンサレスにあっさりとボールを奪われると、そこからチームはカウンターを食らい失点を喫した。「僕のミスから失点してしまい、申し訳ない。ああいうミスはW杯予選では致命的になる。チャンスも決められず悔しい」。ホームでドローに終わる要因となり、頭を下げるしかなかった。

 中盤でのイージーミスには苦い記憶がある。J2・C大阪に所属していた07年5月6日の鳥栖戦。危険なゾーンでボールを奪われて失点の起点になった。その試合後に当時の都並監督が解任され、香川は人目をはばからず号泣。二度と繰り返さないと誓った失敗を国際Aマッチの舞台で犯し「自分の中では余裕があり、ボールを取られない感覚があった。日本代表というところではあってはいけないミス」と猛省した。

 決定機も決められなかった。最大のチャンスは後半30分、右サイドを突破した駒野のクロスに反応。逆サイドでフリーとなり慎重に左足を合わせにいったが、ミートできずにバウンドしたシュートはバーに嫌われた。

 後半15、24分にはともに長友のクロスに頭を合わせたが、ゴールは奪えず。3本のシュートは不発に終わり「(後半30分の場面は)GKもいなかったし、決めないといけない」と厳しい表情を浮かべた。前半30分には巧みなステップを踏んでドリブル突破を試みたが、タックルで足を刈られてもん絶。ピッチに倒れ込むも、ノーファウルと判定されるなど激しいマークにも苦しんだ。

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