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本田1トップ!最終予選突破へザックジャパンに新オプション

[ 2012年8月16日 06:00 ]

<日本・ベネズエラ>後半、積極的にシュートを放ちゴールを狙う本田

キリンチャレンジカップ 日本1―1ベネズエラ

(8月15日 札幌D)
 日本代表は15日、ベネズエラと親善試合を行い1―1で引き分けた。トップ下で先発したMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)は前半14分にMF遠藤保仁(32=G大阪)の決めた先制ゴールの起点となると、後半29分からはザックジャパンでは初めて1トップに抜てきされるなど攻撃をけん引。9月11日のW杯アジア最終予選イラク戦(埼玉)に向け、新たな可能性を見せた。

 ザックジャパンの新たな進化の始まりだった。1―1で迎えた後半29分、FW前田がMF中村と交代してピッチを去った。ストライカー不在のなか、1トップの位置に入ったのは、それまでトップ下を務めていた背番号4だった。本田が1トップに入るのは10人になった時を除けば、ザックジャパンでは実質初めて。10年6月29日のW杯南アフリカ大会での決勝トーナメント1回戦パラグアイ戦以来、778日ぶりの起用となった。

 「まず中村をトップ下に入れたかった。私の頭の中に将来的な1トップというのはない」。指揮官はあくまで急場しのぎであることを強調した。その一方で「全体的に(選手に)疲れが見え始めていた。1トップでキープできる選手が欲しかった。本田は以前、1トップをやっていたし、どこでもできる資質はある」と新オプションの一つであることも示唆した。

 もちろん、本職のトップ下でもインパクトを残した。前半14分には駒野への絶妙なパスで先制点を演出。「相手ができるだけ嫌がるボールを出すことにはこだわっている」と自画自賛し、シュートも両軍最多の7本を放った。ポストに阻まれる強烈な左シュートやボレーなど、CSKAモスクワで最近3試合2得点1アシストの好調ぶりを見せつけた。

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