トーレス復活の２ゴール！スペイン４発大勝　アイルランドはグループリーグ敗退

＜スペイン４―０アイルランド＞スタメン復帰し、開始４分で先制弾を決めたスペイン代表ＦＷトーレス

欧州選手権グループＣ スペイン４―０アイルランド

（6月14日）
　ポーランドとウクライナが共催するサッカーの欧州選手権は１４日（日本時間１５日）、グループＣ第２節スペインとアイルランドの対戦は、ＦＷトーレスの２得点などでスペインが４―０と大勝した。

　試合は開始わずか４分で、スコアが動く。初戦“ゼロトップ”布陣の採用で、ベンチスタートという屈辱を味わったＦＷトーレスがゴールを決める。ＭＦイニエスタのスルーパスから、中央でＦＷシルバがＤＦと競り合ってこぼれたボールをトーレスが奪う。ゴール右にドリブルで持ち込むと、打ったシュートはＧＫギブンの頭上を抜けてゴールに突き刺さった。

　先制したスペインは、トーレス、シルバ、ＤＦピケらが次々とシュートを打つなど、６０％を越えるボール支配率で、相手ゴールに迫る。アイルランドは自陣で守備に追われ、なんとか追加点を奪われずに前半を終了する。

　後半４分、左サイドからイニエスタのシュートをＧＫギブンがはね返すが、そのボールをシルバがＤＦ３人を前にしながら、技ありのキックでゴール左に決めて、スペインが加点。

　同２５分、スペインがハーフウエーライン付近でボールを奪うと、シルバのスルーパスからトーレスが抜けて、ＧＫとの１対１を冷静にゴール右に決める。さらに、同３８分ショートコーナーからトーレスに代わって出場したＭＦセスクが、角度のないゴール右から豪快に決めて、リードを４点に広げる。試合はこのまま終了した。

　アイルランドは序盤での失点でゲームプランが崩れ、試合を完全に支配されて２連敗。最終節（１８日）イタリア戦を待たずに、グループリーグ敗退が決まった。

　スペインは華麗なテクニック、パスワークやポジションチェンジなど、多彩な攻撃パターンでアイルランドを圧倒し、今大会初勝利を飾った。勝ち点を４に伸ばしグループＣ首位に浮上したスペインは、最終節で決勝トーメント進出をかけて、同勝ち点のクロアチアと対戦する。