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本田 91日ぶり実戦で復活ゴール!レアル戦出場見えた

[ 2012年2月19日 06:00 ]

練習試合に先発し、ゴールを挙げたCSKAモスクワの本田

練習試合 CSKAモスクワ4-2シャフタル・ドネツク

(2月17日)
 CSKAモスクワのMF本田圭佑(25)が復活を告げるゴールを挙げた。17日に合宿地のベレク(トルコ)で行われたシャフタル・ドネツク(ウクライナ)との練習試合に先発し、45分間プレー。昨年11月以来となる実戦で、前半5分には左足で先制点を決めた。今年初の公式戦となる21日の欧州CLレアル・マドリード戦に出場できる可能性が出てきた。
【欧州CL日程】

 昨年11月18日のルビン・カザン戦以来91日ぶりの実戦で、本田がいきなりゴールを決めた。シャフタル・ドネツクとの練習試合の前半5分。右クロスに合わせてペナルティーエリアへ走り込むと、手前でワンバウンドした浮き球を左足ダイレクトでゴール右隅に突き刺した。

 昨年9月に手術を受け、同11月に再発させた右膝半月板損傷からの復活をアピールした。出場時間は前半の45分にとどまったが、ボランチながら前線へ何度も攻め上がり、CKも蹴った。今月5日までスペイン・バルセロナでリハビリを行っていたとは思えないプレーぶり。同6日にスペイン・マルベリャでチームに合流した際は別メニューで「走った感触では、まだまだ完璧にはほど遠い気がします」と話し、全体練習への合流については「まだ分からない。膝次第だと思う。それでもできるだけ、マイペースでやりたい」と慎重だったが、13日から始まったトルコ合宿で全体練習に合流すると、急激に調子を上げてきた。

 約3カ月ぶりとなる実戦でゴールを決めたことで、公式戦復帰が早まる可能性も出てきた。チームの年明け初戦は、21日にホームで行われる欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦のRマドリード戦。厳しい寒波で氷点下30度を下回ることもあるモスクワの気象条件や、この日の出場時間を考えると先発は難しいが、切り札としてのベンチ入りは十分に考えられる。

 今冬の移籍期間で希望していたラツィオ入りが土壇場で破談。「(移籍が消滅し)残念だという気持ちは特にないです」と話していたが、欧州CLは今夏の移籍に向けて自身の復調をアピールする絶好のチャンスだ。将来はRマドリードで10番をつけてプレーするのが目標という本田。ラツィオは移籍金1300万ユーロ(約13億5200万円)を提示したが、憧れのクラブ相手に得点を決めれば「HONDA」の価値はさらに高まることになる。

≪本田の負傷後≫
 ▼11・8・28 アウェーでのスパルタク・モスクワ戦で前半4分に相手タックルを受けて右膝を負傷。前半で交代し病院に直行。
 ▼8・30 W杯予選北朝鮮戦に備えて帰国するが、右膝半月板損傷と診断され離脱。
 ▼9・1 スペイン・バルセロナ市内の病院で手術を受ける。
 ▼9・7 バルセロナからモスクワに戻り、クラブの施設でリハビリを本格的に開始。
 ▼11・4 軽めのメニューながら、負傷後初めてチームの全体練習に合流する。
 ▼11・18 ルビン・カザンとのリーグ戦にフル出場し、約2カ月半ぶりに復帰。得意の無回転FKも披露した。
 ▼11・21 練習中に右膝の痛みが再発し離脱。
 ▼11・22 欧州CL1次リーグ・リール戦を欠場しバルセロナに移動。全治7~10日との診断を発表。再びリハビリを開始した。

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2012年2月19日のニュース