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五輪出場へ異例の前倒し U―23 J開幕直前招集を要請

[ 2012年2月8日 06:00 ]

5日のシリア戦で痛い黒星を喫し、うなだれるU-23日本代表イレブン

 ロンドン五輪出場に黄信号がともったU―23日本代表が、アジア最終予選最終戦バーレーン戦(3月14日、国立)の直前合宿を前倒しで行う可能性が高まった。

 当初は3月10日のJ1リーグ開幕戦後に集合する予定だったが、5大会連続の五輪出場の行方がバーレーン戦までもつれることが決まり、J1リーグ開幕前からの合宿開始を検討。日本協会が9日にJクラブ幹部を集めた会議を開き、協力を要請する。

 逆転での五輪切符獲得へ、関塚ジャパンが動いた。日本協会関係者は「バーレーン戦前の合宿の前倒しをJクラブ側に要望することになると思う。U―23日本代表の選手はJリーグ開幕戦に出られなくなるが、何とか協力してほしい」と説明。当初は3月10日のJ1リーグ開幕後に開始予定だったバーレーン戦(同14日)に向けた直前合宿の前倒しをJクラブに申し入れる方針を固めた。

 日本協会には、5日のシリア戦と次戦22日のアウェー・マレーシア戦に連勝して一気に五輪出場を決めたい思惑があった。バーレーン戦が消化試合になれば、J1リーグ開幕後の合宿開始でも何の問題もなく、クラブの主力選手の招集を免除することも可能だった。だが、シリア戦に敗れてC組の2位に転落したことで事態は暗転した。勝ち点で並ぶ首位シリアを逆転するためには残り2試合で1点でも多く得点が欲しい状況となり、J1開幕戦から中3日でバーレーン戦を迎えることになった場合は、準備期間が不十分だと判断した。

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2012年2月8日のニュース