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MF橋本 神戸あいさつ弾!連係不足でも結果出す

[ 2012年2月8日 06:00 ]

今季初の実戦でゴールを決めた神戸のMF橋本

 鹿児島市内でキャンプ中の神戸は7日、今季初の実戦となるJ2熊本との練習試合を行い、2―0で勝利した。12年の“初ゴール”を決めたのが、G大阪から移籍したMF橋本英郎(32)。右膝の大けがからの復活を目指す元日本代表MFが、大型補強を敢行したクラブに幸先よいスタートをもたらした。

 あいさつ代わりのゴールは、試合開始わずか2分に飛び出した。FW大久保が左サイドからクロスを上げるとFW吉田がヘディングシュート。GKが弾いたボールに素早く反応した橋本が右足で鮮やかに決めた。

 新天地での初実戦となるこの日は、守備的MFで先発。チームにとっても今季初戦だけに周囲との連係はスムーズとはいかなかったが、いきなり結果を出すのが元代表MFとしての実力だ。「ケガせずにできたのがよかったですね。みんな個人の能力が高い」。

 1年前の悪夢が頭をよぎった。前所属のG大阪のグアムキャンプ中の昨年1月10日に、右膝じん帯を損傷する大けがを負った。同10月に復帰はしたものの、現在も100%とはいえない状態だ。この日は寒風吹きすさぶ悪条件下だけに、接触プレーを避けながら慎重にボールを扱った。

 ただ68分間プレーできたことは収穫だ。右膝の状態のためにも、そして周囲とのコンビネーションを高めるためにも、開幕まで約1カ月もの時間的な猶予があるのは大きい。「長くてよかった。膝も良くなっているし」と明るい表情を見せた。

 新加入組ではリハビリ中のFW田代とDF高木をのぞき、MF野沢とDF伊野波の2人も先発出場。橋本同様に周囲との呼吸が合わない中でも、正確なパスなどで存在感を見せつけた。今年のヴィッセルにはかつてない飛躍の予感が漂っている。

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2012年2月8日のニュース