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清水 “小さな巨人”河井に「7」用意 新人1ケタは矢島以来

[ 2012年1月14日 14:10 ]

健闘を誓う清水の新加入選手ら。(左から)吉田、内田コーチ、柏瀬、犬飼、河井、八反田、白崎、竹内社長、姜成浩

 J1清水は13日、静岡市内で12年新加入選手、スタッフ発表記者会見を行った。甲府から完全移籍したU―23日本代表DF吉田豊(21)、MF八反田康平(22=筑波大)、FW白崎凌兵(18=山梨学院大付)ら即戦力がズラリとそろった中、クラブは藤枝東出身で、慶大2年時から3年間、特別指定選手だったユニバ代表MF河井陽介(22)に1ケタの背番号を用意するなど、大きな期待を寄せている。

 藤枝の小さな巨人が、たくましさを増して5年ぶり静岡に戻ってきた。1メートル65、59キロ。河井のサイズは藤枝東時代とほとんど変わらない。しかし選手としての成長は、昨年12月の全日本大学選手権で慶大を18年ぶり3位に導いた実績が証明する。「1年目から試合に出て、チームの勝利に貢献できるよう謙虚に、ひたむきに努力したい」と清水でのプロ生活へ、抱負を語った。

 竹内康人社長(52)は「チャンスメークもでき、得点も取れる。河井くんをはじめ、この世代の活躍がエスパルスの上昇に関わる」と、河井とは高3時の全国選手権決勝で激突したFW大前元紀(22)ら現有戦力に加え、豪華顔ぶれとなった今季の新加入選手が加わった次代チームの可能性に期待を高めた。

 契約更改交渉が完了しなかったため、この日までに今季背番号を確定できなかったが、現時点のプランでは河井に「7」など1ケタを用意しているという。クラブ関係者は「(昨季は21)ユングベリに7か9を考えているが、9になると思う。河井くんは7で、調整している」と明かした。新人で1ケタの背番号を着けることになれば06年のFW矢島卓郎(現川崎F)以来となる。

 12日まで卒業旅行を兼ねて海外にいたが、自主トレを欠かさず、走り込んだという河井は「エスパルスには経験豊富な選手がいっぱいいる。若い選手が融合すれば、タイトル獲得ができると思う」。10年間無冠が続く清水に、河井が旋風を巻き込む。

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2012年1月14日のニュース