李　２３日サウサンプトン初陣！背番号は１９が有力

イングランドでもいきなり李のゴールパフォーマンスが見られる！？

　２３日に英デビューだ。広島は１３日、日本代表ＦＷ李忠成（２６）がイングランド２部サウサンプトンへの完全移籍に合意したと発表した。李はクラブを通じて決意を表明。サウサンプトンのナイジェル・アドキンス監督（４６）はクラブの公式サイトで、浦和への移籍が決定的なＭＦ阿部勇樹（３０）が所属するレスター戦（２３日）で初出場させることを示唆した。

　初の海外挑戦に懸ける思いがコメントににじんでいた。英国の就労ビザを取得したことで、イングランド２部サウサンプトンへの移籍が決まった李は広島を通じて決意を表明。「自分が大きく成長できたのもサンフレッチェのおかげ」と感謝した上で「世界の舞台に出て活躍する場を広げるためにも“世界へ挑戦する”という目標に向かって、これからも頑張ります」と意気込みを語った。

　李の移籍合意を誰よりも喜んだのは、獲得を熱望していたアドキンス監督だった。クラブの公式サイトで「李と契約できるのは本当にうれしいこと。素晴らしいニュースだ」と歓喜し、早くもデビュー戦について言及した。「李はすでに練習に参加しているし、すぐにチームにフィットすると思う。一度日本に帰国するため今週末の試合には出られないが、レスター戦に間に合わせるように努力する」と合流が待ち切れない様子。２３日にホームで対戦するレスターのＭＦ阿部は浦和への復帰が決定的となり日本代表対決は実現しないが、早期デビュー予告は大きな期待の表れだ。

　新天地での背番号は１９が有力。現在は空き番号になっており、李も日本代表でつけている愛着のある番号を希望しているという。李はビザの手続きなどのためすでに帰国しており、１６日に広島で移籍会見を開く予定。あらためて世界挑戦への決意を語り、早ければ１７日にも英国に向け旅立つ。

　◇サウサンプトンＦＣ　イングランド南部のサウサンプトンを本拠地とし１８８５年創設。主なタイトルは１９７６年のＦＡ杯優勝で当時２部ながら決勝でマンチェスターＵを撃破。トップリーグ優勝経験なし。０４～０５年シーズン最下位で２部降格。経営破綻の影響で０８～０９年に３部降格が決まったが、１０～１１年に３部優勝。今季は１３日現在で２部首位。ホームはセント・メアリーズで３万２６８９人収容。