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原口 ナビスコ杯決勝“ダブル”宣言、MVPも獲る!

[ 2011年10月29日 06:00 ]

<ヤマザキナビスコ杯決勝前夜祭>ニューヒーロー賞を受賞した原口は笑顔をみせる

ナビスコ杯決勝 浦和―鹿島

(10月29日 国立)
 6月から始まったナビスコ杯は29日、浦和―鹿島(国立)の“黄金カード”で決勝を迎える。両チームが決勝で激突するのは8年ぶり3度目で、過去1勝1敗。雌雄を決する一戦を前に28日には都内で前夜祭が行われ、ニューヒーロー賞を受賞した浦和の日本代表FW原口元気(20)が史上4人目となるMVP&ニューヒーロー賞のダブル獲りを宣言した。

 獲れるものは何でも獲ってやる!浦和が誇る伸び盛りのエースはクラブ史上7年ぶり4人目となるニューヒーロー賞受賞が決まると、自信に満ちた顔でこう言い切った。「決勝はMVPも獲って、さらにその先に行きたいと思います」。史上4人目となるニューヒーロー賞&MVPのダブル獲り。自ら主役になることを宣言した瞬間だった。

 受賞の瞬間、感謝の2文字が頭に浮かんだ。2回戦までの出場3試合で2得点。だが、準々決勝のC大阪戦、準決勝のG大阪戦は日本代表に合流していたため、インターネット情報を頼りに仲間を応援するしかなかった。だからこそ「チームメートとペトロさん(ペトロヴィッチ前監督)に感謝したい。チームが決勝に行ってくれなかったら、この賞は獲れていない」と感謝の言葉が何度も口を突く。そして「優勝してもっと喜びたい。勝利につながるゴールを決めたらMVPにもつながると思うんで貢献したい」と続けた。

 晴れ舞台には“泣き虫元気”の汚名返上?もかかっている。チームが9試合ぶりのリーグ戦勝利を飾った22日の横浜戦後には感激のあまり号泣。引き分けた6月の大宮戦に続く今季2度目の大泣きに、チームメートからは「泣けばメディアに出られると思ってんだろ」と厳しい突っ込みを入れられるほど愛情たっぷりにいじられた。素直な性格ゆえの感情表現だったが、決勝では「泣かないように頑張る」と男の意地ものぞかせた。

 ニューヒーロー賞の賞金50万円は「チームメートにおごりたい」というが、MVPも獲得すれば賞金はさらに100万円増える。チームのため、恩師のため、サポーターのため。そして豪華な晩さん会のためにも、決勝で100%の元気と勇気を見せつける。

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