×

「Jの試合はできない」松本山雅のホームにダメ出し

[ 2011年10月14日 13:10 ]

厳しい意見を述べたJリーグの原田経営諮問委員

 JFL松本山雅のJリーグ入会審査現地ヒアリングが13日、松本市Mウイング文化センターなどで行われた。Jリーグ側からは原田宗彦経営諮問委員ら4人が来訪。県や松本市から支援体制の説明を受けた後、クラブ側に財務面などの確認を行ったが…。 

 松本山雅のJ2昇格に向け、思わぬ問題が浮上した。クラブヒアリング終了後に取材に応じたJリーグの原田経営諮問委員は「スタジアムのピッチは早急な改善が必要。ボールがイレギュラーするような今の条件では、Jの試合はできない」と、本拠・アルウィンの芝生状態について厳しく言及した。

 アルウィンは01年の完成から10年が経過し、芝生の全面張り替えが必要な時期に来ている。これまでもたびたびピッチ状態の悪さが指摘されてきた。8日の天皇杯2回戦(対横浜FC)直前には芝がはげてくぼんだ箇所に砂を入れて埋め、緑のスプレーで着色する応急処置を行ったものの、ゲーム中に両チームの選手が足を滑らせたり、イレギュラーによりパスが通らない場面があった。山雅の加藤監督も「このグラウンド状態ではサッカーができない。グラウンダーのパスが使えず、サッカーの質を変えなければ戦えない」と常々口にしてきた。

 クラブの財務状態や地域の支援体制などその他の項目については「かなりA(評価)に近い」(原田委員)とお墨付きが出ただけに、チームの成績とともに芝生の改善が火急の課題となる。大月球団社長は「(所有者の)県や指定管理者のTOY BOXさんと知恵を出し合って、良い状況になるようにしたい」と話し、県に要望書の提出を検討するという。

続きを表示

2011年10月14日のニュース