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なでしこに追い風?北朝鮮ドーピングで5人出場停止

[ 2011年8月27日 06:00 ]

なでしこ合宿5日目

(岡山・美作市)
 3大会連続の五輪出場を目指すなでしこジャパンに追い風が吹いた。FIFAの規律委員会は25日、W杯ドイツ大会のドーピング検査でステロイド(筋肉増強剤)に陽性反応を示した北朝鮮代表の5選手を15年W杯カナダ大会から除外し、4人に1年半、1人に1年2カ月の活動停止処分を科すと発表した。5人は日本などと対戦するロンドン五輪アジア最終予選に出場できなくなった。

 処分を受けたのはGKのホン・ミョンヒ、DFのホ・ウンビョル、ソン・ジョンスン、チョン・ポクシム、リ・ウンヒャンの5人。ホン・ミョンヒ、ホ・ウンビョル、リ・ウンヒャンの3人はW杯で3試合、残る2人も2試合に出場している主力メンバーで北朝鮮は大きな戦力ダウンとなる。

 最終予選に出場する6カ国のうちW杯出場国は日本とオーストラリアと北朝鮮。2枚しかない五輪切符を争う上で北朝鮮は難敵になるとみられただけに、日本に有利な条件が追加された。DF鮫島は「最終予選は本当に厳しい戦いになると思うので、少しでも有利になれば。ラッキーです」と前向きに捉えていた。

 ただ、データの少ない選手との対戦という問題も出てくるだけに「アグレッシブなチームなのは間違いない。16歳のドリブルがうまい選手とか、新たな選手もいる。侮れない」と佐々木監督は警戒。FW安藤は「(ドーピングは)同じ選手として残念。日本としてやることは変わらない」と表情を引き締めていた。

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2011年8月27日のニュース