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【キーマン直撃】吉田麻也 なでしこに負けん!

[ 2011年8月27日 10:00 ]

守備の主軸に成長したDF吉田麻也

 サッカー界の旬な人に話を聞く「キーマン直撃」がスタート。第1弾は9月にW杯3次予選2試合を控えるザックジャパンの2選手のインタビューを2日連続で掲載する。トップバッターは守備の主軸に成長したDF吉田麻也(23=VVVフェンロ)。昨年1月に負った左足首骨折から復活への道のり、先輩MF本田圭佑(25=CSKAモスクワ)からの助言、北朝鮮代表FW鄭大世(27=ボーフム)へのライバル心、そしてW杯予選に懸ける熱い思いを語った。

 いよいよW杯予選が幕を開ける。1月のアジア杯から頭角を現し、守備の要に成長した吉田は武者震いが止まらない。

 僕は世代別でも(世界大会の)予選を戦ったことがない。長距離の移動やアウェーでの過酷な環境…全てが新たなチャレンジです。このオフは本田さんに“オフは1週間で3週間は練習しろ”とか、訳の分からないこと言われて大変だったけど(骨折していた)左足首の痛みを取ることとコンディション調整の両方ができて良かった。

 ――初戦は9月2日のホーム北朝鮮戦です。

 どんな大会でも初戦は本当に大事。1月のアジア杯でもコケかけたんで…。それを経験している分、今回はしっかり入らなきゃいけないっていう共通理解がある。北朝鮮は未知な部分もあるけど弱くないことは確か。FIFAランクは抜きにしてスローで入ったら足をすくわれる。

 ――警戒する点は?

 テセ(鄭大世)さんが“ガッツだけなら世界一”と言ってました。テセさんは相当気合入ってるんでのみ込まれないようにしないと。ガチですね。高さもパンチもある。ミドルレンジからシュートも打つ。でも癖や人間性も分かってるんで。その上での駆け引きですね。テセさんを出し抜いてインターセプトとか動きを限定させてシュートを打たせて。で、GKの正面とかね。その駆け引きは、見応えがあると思いますよ。

 ◆吉田 麻也(よしだ・まや)1988年(昭63)8月24日、長崎県生まれの23歳。名古屋の下部組織で育ち07年トップ昇格。09年VVVフェンロ移籍。08年北京五輪出場。10年1月のアジア杯最終予選イエメン戦で代表デビュー。1メートル87、81キロ。

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