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沢帰ってきた!バー直撃25メートルシュートも

[ 2011年8月27日 06:00 ]

<なでしこ代表合宿>クロスバーを直撃するミドルシュートを放つ沢

なでしこ合宿5日目

(岡山・美作市)
 MF沢穂希(32)が実戦復帰した。なでしこジャパンは26日、岡山県美作市内で合宿5日目の練習を行った。午後の紅白戦では、左すね打撲で離脱していた沢がプレー。強烈なミドルシュートを放つなど、まずまずの動きを披露した。9月1日開幕のロンドン五輪アジア最終予選(中国・済南)に向けて、頼れる主将が順調な回復ぶりを見せた。
【ロンドン五輪アジア予選 メンバー】

 “なでしこの象徴”がピッチに戻ってきた。紅白戦の前半(30分)は先発組と控え組を交ぜてチームを編成し、後半(20分)は先発組、控え組に分けて行ったが、別メニュー調整を続けてきた沢が後半開始から先発組のボランチでプレーした。

 ケガの影響はみじんも感じさせなかった。中盤の底で長短のパスを織り交ぜてゲームをつくり、激しいチェックでピンチの芽を摘んだ。見せ場は後半15分だった。ゴール正面約25メートルから右足で強烈なミドルシュートを放った。クロスバーを叩いてゴールにはならなかったが、雨の中集まった約4500人の観衆から拍手と歓声が湧き起こった。練習後、沢は「大丈夫。大丈夫。大丈夫」と順調に回復していることを強調し、足早にバスに乗り込んだ。

 沢は24日の練習中に左足すねを打撲し、足を引きずってグラウンドを後にした。25日は練習試合を欠場。この日も紅白戦の前半はピッチの外で、フィジカルトレーニングをこなしていた。広瀬フィジカルコーチは「もう痛みがないと言っていた。(紅白戦は)沢も“できる”と言っていたし、佐々木監督もやらせるつもりだった。双方から希望がありました」と問題がないことを強調した。佐々木監督も「沢は100%(の状態)とはいかないが、できないわけではない。連戦でもできるけど、大事をとって休ませただけ」と話した。

 沢の実戦復帰にチームメートも喜びを隠しきれなかった。川澄が「“さすがだな”というのはあった」と笑顔を見せれば、安藤も「ずっとやっているので、あらためてやりやすいと思った」と話した。頼れる主将が復帰し、なでしこジャパンが最後の仕上げに入る。

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2011年8月27日のニュース