サポ怒らせた敗戦　中山「水かけられない試合を」

　札幌のＦＷ中山雅史（４３）が、１９日の岐阜戦（長良川）出場に闘志を燃やした。中山自身は８戦連続でベンチ外だった前日の横浜ＦＣ戦（室蘭）、チームは０―２で敗れた。試合後は、興奮した男性サポーターから水もかけられる一幕もあった一件を振り返り「サポーターはお金を払って見に来ている。水をかけよう、と思わせない試合をしないといけない。勝つしかない」と話した。

　試合はクラブハウスのテレビで観戦した。故障で音声が出ない中で画面を見つめていたが「（札幌が）ちょっと元気がないというか、モヤッという感じがした。もっと戦う姿勢を見せられれば良かったんだけどね」。音はなくても、気持ちで負けていたことが画面から伝わってきたからこそ歯がゆかった。

　前日は室蘭大谷との４０分×２本の練習試合（札幌ドームサブグラウンド）にフル出場した。昨年１１月に手術した両膝は、回復の兆しが見えている。「自分自身、もっとやらないといけない。何とかチームに貢献したい」。自身が試合に出なければ、その言葉にも説得力がないのは分かっている。魂のサッカーでチームを引っ張るしかない。ゴンの目の色が変わった。