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王者を3発粉砕!ペトロ浦和“全員一丸”初勝利

[ 2011年4月25日 06:00 ]

<浦和・名古屋>勝利を喜ぶ田中(右端)ら浦和イレブン

J1第7節 浦和3―0名古屋

(4月24日 埼玉)
 昨季10位の浦和が昨季王者の名古屋を3―0で粉砕し、ゼリコ・ペトロヴィッチ監督(45)が初勝利を飾った。前半12分、新潟から加入したMFマルシオ・リシャルデス(29)の移籍後初ゴールで先制すると、同25分にはFW田中達也(28)の1年ぶり弾で追加点。後半33分にはU―22日本代表FW原口元気(19)のゴールでダメ押しした。
【試合結果 順位表】

 選手、スタッフ、サポーター。浦和レッズに関わる、あらゆる人々の笑顔があちこちではじけた。王者相手の大勝に、ペトロヴィッチ監督が「全員のサムライがいい仕事をしてくれた。全員が称賛に値する」と手放しの賛辞を送る。一体感。それこそが、勝利の大きな要因だった。

 ダメ押しのゴールを決めた原口が開口一番こう言った。「皆の気持ちが一つになって、まとまったプレーができたからいい結果になったと思う」。先制弾のマルシオ・リシャルデスはゴール後、一目散にベンチ前にダッシュしてサブメンバーと歓喜の輪。そして、センターライン付近でボールを奪い、50メートル近く独走した末に自身のシュートのはね返りを落ち着いて押し込んだ原口は、ゴール裏のサポーターと喜びを分かち合った後でペトロヴィッチ監督にすさまじい勢いで抱きついた。

 この日の観客は4万2767人。02年から使用する埼玉スタジアムでのホーム開幕戦は05年から6年連続で5万人を超えていたが、7年ぶりに“大台”を割り込んだ。20日には昨年度の決算でクラブ史上初となる2億6000万円の赤字を計上したことを発表。観客減が大きな要因だが、魅力ある試合を続けていればきっと…。「楽しさが戻って来ていると感じる。このまま続けたい」とペトロヴィッチ監督。陽気な指揮官を先頭に、レッズが強さを取り戻す。

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