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被災移転のアカデミー福島 再開への一歩「日本勇気づける選手に」 

[ 2011年4月5日 17:38 ]

 日本サッカー協会(JFA)が設立した中高一貫のエリート選手育成校で、東日本大震災で活動を休止していた「JFAアカデミー福島」の入校式と活動再開に向けた結団式が5日、東京都内で行われ、新入生を代表して熊本県出身の茨木美都葉さん(12)が「日本を勇気づけられる選手になります」と決意を述べた。

 男子15人、女子7人の新入生が新たな人生の第一歩を踏み出した。被災者への黙とうで始まった式では、福島県出身の本田大空君(12)も「同じ夢を持った仲間と力を合わせます」と力強く宣誓した。

 同校は事故が深刻化している福島第1原発に近く、練習拠点のトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)は現在、事故の対処拠点が置かれている。在校生は全員が福島を離れ、静岡県御殿場市のスポーツセンター「御殿場高原時之栖」に一時移転。新入生は全員が御殿場市立富士岡中に通いながら練習する。

 責任者を務める日本協会の田嶋幸三副会長は震災後も入校辞退を申し出る生徒がいなかったことに感謝し「期待に沿う素晴らしい教育とトレーニングをしていきたい。そしてなるべく早く福島に戻りたい」と述べた。

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2011年4月5日のニュース