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香川 被災した友人に励まされ渡欧

[ 2011年3月24日 06:00 ]

C大阪時代のチームメイト・乾(右)の見送りを受け、出国するドルトムント・香川

 日本代表MF香川真司(22=ドルトムント)が23日、関空発のフィンランド航空機でドイツへ出発した。1月のアジア杯で右第5中足骨を骨折し、リハビリに約2カ月を擁したため「状態としては半分以下」としながらも「来月中旬から下旬に復帰できるのが理想」と今後の見通しを説明した。

 5歳の時に阪神大震災を経験した香川だが、中学1年から高校2年まで所属した「FCみやぎバルセロナ」の活動拠点である宮城県が被災したことには「自分1人でも行動したかったけど何もできないのが現実。無力で悔しい」と心を痛めた。だが仙台の友人たちからは「お前はサッカー選手なんだ。俺たちを勇気づけてくれ」と逆に励まされたという。「ドルトムントで結果を残すことが僕にできること。それに集中したい」。一日も早く戦列復帰して、被災者を勇気づける。

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