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本田 29日支援試合出場意欲「今こそ前を向いて」

[ 2011年3月19日 06:00 ]

FCポルト戦の前半、競り合うCSKAモスクワの本田

欧州リーグ決勝T2回戦第2戦 CSKAモスクワ1―2ポルト(2戦合計1―3)

(3月17日 ポルト)
 CSKAモスクワ(ロシア)の日本代表MF本田圭佑(24)が東日本大震災の被災地に向けてメッセージを送った。欧州リーグは17日、各地で決勝トーナメント2回戦第2戦の8試合を行い、CSKAモスクワはアウェーでポルト(ポルトガル)に1―2で敗れ、2戦合計1―3で敗退。本田は守備的MFでフル出場したが、得点に絡めなかった。試合後、29日に行われる「東日本大震災復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」(長居)で日本のファンを勇気づけることを約束した。

 テレビのインタビューに応じた本田は、敗戦の悔しさを胸にしまい込み、沈痛な面持ちで口を開いた。「今こそ前を向いて、ポジティブになって、希望を持って一緒に頑張ってほしい。諦めずにこの現状を乗り越えてほしい。頑張ってください」。既にマネジャーのブログにはコメントを出していたが、肉声で東日本大震災の被災者に向けてメッセージを送るのはこれが初めて。苦しい状況にある被災者へのせめてもの思いを言葉に込めた。

 日本代表がJリーグ選抜「Jリーグ TEAM AS ONE」と対戦する29日の慈善試合への意識ももちろん高い。「僕らができることと言えば、一生懸命プレーすることかなと思います。思った以上に深刻な状況なので、全員は見られないかもしれないけど、見られる人が何かを感じてくれればいい」。国際Aマッチではなくなり、ザックジャパンを強化する場という意味合いもなくなったが、精いっぱいのプレーを日本のファンに見せることを約束した。

 試合は不完全燃焼に終わった。本田はボランチでプレーしたが、前線にボールが収まらず、攻め上がることができなかった。シュートは後半ロスタイムに長い距離の直接FKから打った1本だけ。昨季は欧州チャンピオンズリーグで日本人選手として初めて準々決勝まで進出したが、今季は欧州リーグの16強で敗退と不満が残る結果となった。

 昨年6月のW杯南アフリカ大会では絶望的な状況だった岡田ジャパンを自らの左足で決勝トーナメントへと導き、日本の希望の星となった本田。29日の慈善試合では、大災害に苦しむ日本のファンに勇気を与えるプレーを披露する。

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2011年3月19日のニュース