小笠原 夫人の出身地・陸前高田市に笑顔届けた

[ 2011年3月19日 06:00 ]

避難所で被災者と握手を交わす鹿島アントラーズの小笠原満男選手(右)

 鹿島の元日本代表MF小笠原満男(31)が18日、東日本大震災で甚大な被害を受けた故郷・岩手県にマイカーで駆けつけた。かおり夫人の出身地である陸前高田市の避難所では変わり果てた街の姿を目の当たりにした。NHKの取材に応じ「何て声を掛ければ良いのか、頑張ってと言うのも正しいのか分からない」と言葉を詰まらせた。

 盛岡市出身で大船渡高卒の小笠原は、地震直後から「知人の安否が分からない。今すぐにでも行きたい」と語っており、いてもたってもいられなかったのだろう。鹿島もクラブハウスやカシマスタジアムの損壊が激しく、現在は無期限で活動を停止している。鹿島の井畑社長や友人からは安全が確保できない被災地への訪問は控えるように言われていたが、それを承知の上で小笠原は自らハンドルを握った。

 避難所では、お年寄りやサッカー少年ら一人一人と握手をしたり、優しく励ましの声を掛けて回った。被災者が笑顔を見せると、小笠原も少しだけ表情を緩めた。一緒に携帯電話の写真に納まった中学生は「これを見て、これからも頑張りたい」と感激していた。

 「昔、よく行っていた場所や通っていた道がなくなっていた。非常に複雑な思いです。いろんな人の話を聞いてできることをしていきたい」と小笠原。スポーツ選手がプライベートな活動で東日本大震災の被災地に駆けつけたことが確認されたのは今回が初めて。小笠原は震災の爪痕が激しく残る故郷を必死に勇気づけた。

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