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香川最高評価デビュー!開幕戦黒星も絶賛

[ 2010年8月24日 06:00 ]

<ドルトムント・カラバグ>後半、相手選手と競り合う香川真司(右)

 ドルトムントのMF香川真司(21)が上々のリーグ戦デビューを飾った。22日、ブンテスリーガ開幕戦となったホームのレバークーゼン戦にトップ下で先発し、元ドイツ代表主将のMFミハエル・バラック(33)らを相手に攻守に奮闘。試合は0-2で敗れて黒星スタートとなったが、地元メディアからはチームトップの高評価を受けた。

 約7万3300人の地元サポーターの後押しを受けて、リーグ戦初陣のMF香川が果敢にゴールを狙った。最初の決定機は前半10分。右サイドからのパスを右足ワンタッチでペナルティーエリア内へ送り、猛ダッシュでDF2人の間を抜けた。そのままシュートを打とうとしたが、寸前でGKにブロックされて惜しくも初ゴールを逃した。
 「アップでは興奮したけど普通に冷静にやれた。先制できるチャンスで決めきれないと。悔しいですね」。反省を口にした一方で各国の代表クラスを相手に手応えをつかんだ。持ち味のスピードを生かして抜き去った相手はフィンランド代表DFヒーピア。地元キッカー誌で昨季ベスト11に選ばれたリーグを代表するセンターバックだった。
 そして前半12分には、守備で元ドイツ代表主将のMFバラックに素早い寄せでプレッシャーをかけてボールを奪った。「ファーストタッチで前を向けたときには、日本以上にDFがついてこられない。バラックにしてもそんなに強さは感じなかった。問題なくできたと思う」と自信をつかんだ。
 0-2で迎えた後半5分には約30メートルのドリブル突破からミドルシュートを放つなど、チーム最多の3本のシュートを放った。後半18分からは左サイドでプレーしフル出場。2得点を挙げた19日の欧州リーグ予選プレーオフ・カラバグ(アゼルバイジャン)戦に続く得点はならずチームは敗れたが、攻守に奮闘した香川は地元メディアからチーム最高の評価を受けた。キッカー誌は2・5点、ビルト紙は2点。1が最高、6が最低の採点で、負けチームではほとんど出ない異例の高得点だった。
 「1試合やってある程度分かった部分はあった。連戦が続くが、ここで勝ち抜いていくしかない」。つかんだ自信を次は勝利という結果につなげることを誓った。

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2010年8月24日のニュース