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ドローの浦和は課題山積…速攻浴び、ピンチの連続

[ 2010年3月21日 18:09 ]

山形―浦和 前半、山形・北村(下)のタックルで跳び上がる浦和・宇賀神

 サッカーのJ1第3節最終日は21日、名古屋市瑞穂陸上競技場ほかで2試合が行われ、4季ぶりの王座奪還を目指す浦和はエジミウソンのゴールで先制したが、山形に後半追い付かれて1―1で引き分け、連勝を逃した。

 後半の浦和はピンチの連続だった。センターバックを務めるチーム最年長の山田暢は「バランスが崩れた。点を取りにいって、シュートで終わってくれればいいんだけど…」とうなだれた。1―1の引き分けにも、山形に幾度となく速攻を浴びたことで疲労の色は濃かった。
 勝ち越しの2点目を狙う浦和は、後半34分からMF鈴木に代えてFW高原を投入するなど、より一層前がかりになった。人数をかけてパスをつなぎ、両サイドバックも高い位置に顔を出した。
 しかし、シュートまではたどり着けずにボールを失い、一転して相手の速攻を食らうパターンを繰り返した。同39分には田代に決定的なヘディングシュートを打たれ、肝を冷やす場面もあった。
 昨季から続く悪い癖に改善の兆しがない。この日は昼夜の長さがほぼ同じとなる「春分の日」だったが、浦和自体は手応えよりも課題の方が圧倒的に多い印象を受ける。高原は「しっかりしたチームは同点になっても慌てない。チームとして完成していない」と自分たちの未熟さを認めた。

 ▼浦和・フィンケ監督 前半は試合を支配できたが、失点した場面は集中力を欠いていた。とても残念。勝ち点3を取りたかった。

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2010年3月21日のニュース