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心は南ア?“世界の平山”W杯仕様サイン完成

[ 2010年1月18日 06:00 ]

海外仕様にサインを変更した平山相太。右のW杯公式球の「Sota 13」が新バージョン、左の色紙が旧サイン

 FC東京の日本代表FW平山相太(24)が17日、6月11日開幕のW杯南アフリカ大会に向けて、世界に通用する横文字の新サインに変更した。小学校時代から漢字を崩したサインを書き続けてきた怪物は「海外仕様っす」と明言。今後の日本代表定着を目指し、まずはサインを世界基準に切り替えた。

 気分は既に世界を虜(とりこ)にしたスターだった。サポーターからサインを頼まれ、W杯南ア大会の公式球を手にした平山がペンを走らせた。従来の漢字を崩したサインを一新。流れるようなアルファベットの筆記体で「Sota 13」と書きつづった。「海外仕様っす。気持ちを新たにしようと思って…」。怪物の気持ちは南アに飛んでいた。

 もともとサインにはこだわりがあった。従来の漢字スタイルも「小学校の時、親類のおじさんから“将来、絶対にプロになれ”と言われてつくったもの」で思い入れが強く、オランダ・ヘラクレス時代も書き続けていた。そのサインをあえて横文字に変えたのは、6月開幕のW杯を見据えてのものにほかならない。

 ピッチ上の準備も進む。昨季からオフには気分転換とトレーニングを兼ね、ゴルフに取り組み始めた。得意なプレーは長身に似合わず、グリーン周り。「パターは(石川)遼くんと同じっす。これ入っちゃうの?っていうのが入っちゃう」と得意げだ。小さなカップにボールをねじ込む集中力はゴールを前にしたストライカーのそれと酷似しているという。24時間、サッカーを考えている。

 14日までの3日間、地元福岡自主トレで追い込んだ肉体も「筋肉痛は緩んだっす」と軽くなってきた。25日に始まる日本代表合宿で世界の扉を開くことができるか。気構えは既に世界基準だ。

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2010年1月18日のニュース