川崎Ｆ先勝！憲剛＆ジュニーニョ弾で鮮やか逆転

川崎―名古屋　後半１５分、同点となる左サイドからのＦＫを直接決めて喜ぶ川崎・中村

　アジアクラブ王者を決めるアジアチャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）は２３日、準々決勝第１戦３試合を各地で行った。東京・国立競技場ではともに初優勝を目指す川崎Ｆと名古屋のＪリーグ勢同士が激突。ホームの川崎Ｆが後半の２ゴールで名古屋を２―１と逆転し、先勝した。第２戦は３０日、名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われる。

　先手を取ったのはアウェーの名古屋だった。前半２８分、右サイドでＤＦ田中のパスを受けたＭＦ中村直がダイレクトでペナルティーエリアにクロス。豪州代表ＦＷケネディが川崎Ｆの井川に競り勝ち、打点の高いヘディングシュートをゴールに叩き込んだ。川崎Ｆは同４０分過ぎ、ＦＷジュニーニョが再三決定的な場面をつくったが、名古屋の必死の守りに阻まれ得点ならず。前半終了間際にはＭＦ中村憲のＣＫからＦＷ鄭大世がヘディングシュートを狙ったが、クロスバーを直撃した。

　劣勢の川崎Ｆを救ったのは日本代表ＭＦ中村憲だった。後半１５分、ペナルティーエリア左でＦＫのチャンスを得ると、低い弾道のキックを直接ゴールに叩き込んで同点。勢いに乗った川崎Ｆは３分後、ＭＦ谷口のヘディングシュートのこぼれ球をエースのＦＷジュニーニョが押し込んで勝ち越しに成功。鮮やかな逆転勝利で第１戦を制し、準々決勝で敗退した０７年大会の雪辱に一歩近付いた。

　▼川崎・関塚監督　１点リードで終われたのは満足。警戒していた形で先に点を取られ、チームの動きが硬かった。１点を奪ってから本来の動きを取り戻してくれた。