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カズに並ぶ!キングになる!岡崎4戦連発宣言

[ 2009年6月10日 06:00 ]

ドリブルする岡崎慎司(左)は中村俊輔に追いかけられる

 日本の新エースがカズに並ぶ4戦連発を狙う。4大会連続のW杯出場を決めている日本代表は10日、日産スタジアムでW杯アジア最終予選のカタール戦に臨む。6日のウズベキスタン戦で決勝ゴールを決めたFW岡崎慎司(23)は先発が確実。残り2戦でのアジア1位突破へ向け、元日本代表FW三浦知良(42=横浜FC)と並んで日本歴代4位となる4試合連続ゴールを誓った。

【W杯アジア最終予選A組
日本代表メンバー


 立ち止まっている暇はなかった。W杯出場が決定してから3日後の公式練習。ピッチ上でMF中村憲、MF中村俊とそれぞれ個別に話し合う岡崎の姿があった。「前の試合(ウズベキスタン戦)のことを振り返ったり、サッカーの話をしました。修正とかですね」。詳細こそ明かさなかったものの、カタール戦に向け前線のポジショニングなどを確認したようだった。

 ウズベキスタン戦の“W杯決定弾”を含む3試合連続ゴールで、一気に全国区プレーヤーとなった。だが、岡崎は「まだ満足していない自分がいる」と言い切る。今回チャンスをもらったのは、FW田中達(浦和)の負傷などによるものだと十分に理解している。「みんなW杯に出たい。持続してレベルアップしていかないといけない。自分は常にチャレンジャーなんで」。ゴールに対する姿勢と同様に、どん欲にアピールしていく気持ちに変わりはない。

 だからこそ4試合連続ゴールにこだわっている。「点を取らないといけない立場ですから。守備の精度を上げながら、ゴールも決めたい」。日本代表で4戦連発なら93年のカズ以来で、歴代4位タイ。カズに関しては「あんまり意識しないですね」と、目標は同じ泥くさいプレーが身上の中山(磐田)に変わりない。それでも、W杯出場決定で注目が集まるホームでの試合でゴールを決めれば、中山、カズのような絶対的なストライカーへ一歩近づく。

 恩師からの連絡も気持ちを新たにしてくれた。ウズベキスタンから帰国すると滝川二高(兵庫)の黒田監督から電話が入り、サッカー部の“部訓”を思い出した。「ひるまず、おごらず、ハツラツと」。消化試合となっても戦う姿勢を貫き、新エースとなってもチャレンジャー精神で持ち前の運動量で元気よくプレーする。カタール戦のピッチには、自身の原点に返って立つつもりだ。

 現在、日本はオーストラリアと勝ち点14で首位に並んでいるが、本大会4強入りが目標だけにアジア最強の座を譲るつもりはない。「1位突破したいというのはある。W杯で戦うためには勝つことを求められているんで、まずは目の前のカタール戦に勝つ」。岡崎がゴールと勝利で南アフリカへの第一歩を踏み出す。

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2009年6月10日のニュース