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浦和J1初!4戦連続1-0で奪首!

[ 2009年4月26日 06:00 ]

<千葉・浦和>後半13分、ゴールをきめた浦和・エジミウソンはアシストした山田直(左)らと喜ぶ

 【浦和1-0千葉】浦和が25日のアウェー千葉戦に1―0で競り勝ち、242日ぶりに首位に立った。守備陣が安定感を見せ、後半13分のFWエジミウソン(26)の2戦連続弾を守り切った。クラブ史上初の公式戦5戦連続完封に加え、Jリーグ史上初の4試合連続の1―0勝利も記録。前節終了時点で首位だった鹿島が山形に1―1で引き分けたため、浦和が首位に躍り出た。

【試合結果
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 勝利を告げる試合終了の笛が響くと、フィンケ監督はベンチの前でスタッフ、選手とハイタッチを繰り返した。雨の中の激戦を制して、昨年8月27日の東京V戦で陥落して以来、242日ぶりに首位を奪取。ドイツ時代を含めて1部リーグで初めて首位に立った指揮官は「順位表は細かく見ていない」と苦笑いしながら「攻撃的な守備が無失点につながった」と満足げに試合を振り返った。
 堅守が光った。エジミウソン、原口ら前線からの積極的なプレスでパスコースを限定し、中盤でボールを奪う、狙い通りの形で千葉にリズムをつくらせなかった。ロングボールには闘莉王、坪井を中心に冷静に対応。相手のシュートをわずか4本に抑えた。攻撃面ではスリッピーなピッチに苦しんだが、後半13分に山田直の左クロスをエジミウソンが頭で合わせて2試合連続の今季4点目を記録。今の浦和には、この1点で十分だった。
 3月29日のナビスコ杯横浜戦を含め、公式戦5試合連続完封のクラブ記録を樹立。リーグ戦の連続無失点も4試合、418分にまで伸びた。さらに4試合連続の1―0勝利はJリーグ史上初の快挙だ。前半に右足首を痛めながらフル出場した山田暢は「そりゃ2―0とかの方が楽でいいでしょ」とした上で「1―0だから最後まで集中できている部分もある」と分析。闘莉王は「勝ったからいいものの、攻めのオプションがない」と不満を見せたが「集中力は切れなかった」と守備面には手応えを口にした。
 スタンドでは24日に正式に就任した橋本新社長がアウェー戦を初めて視察。3日に就任が内定してからは4戦全勝で「勢いが切れなくて良かった。千葉に負けない応援をしてくれたサポーターには頭が下がる。レッズらしい試合だったと思う」と笑顔を見せた。
 次節は中3日の29日にアウェー清水戦。その後も5月2日に新潟戦、同5日に柏戦と過密日程が続く。GK都築は「この時点で首位とかは全く関係ない。1―0が続いている?何対何でも勝てればいいよ」と次戦を見据えた。優勝を果たした06年はリーグ最少の28失点で、堅守は浦和の好不調のバロメーター。得点力不足という課題は残るが、積み上がる勝ち点とともに、チームは着実に前進している。

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2009年4月26日のニュース