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Vと昇格置き土産!本田 オランダ強豪移籍へ

[ 2009年4月26日 06:00 ]

2部優勝を喜ぶVVVフェンロの本田(中央)らイレブン

 オランダ2部VVVフェンロのMF本田圭佑(22)がチームを優勝と1部昇格に導いた。24日にホームで行われたハーレム戦を1―0で制し、2試合を残して優勝を決めた。右MFでフル出場した本田は決勝点につながるFKを獲得するなど奮闘した。注目される去就問題では、新たにケース・プルフスマ氏と代理人契約を結び、今月中にも来季のオランダ強豪クラブへの移籍に向けた交渉が始まる。

 キャプテンマークを巻いた本田が、受け取った優勝皿を万感の思いで天高く掲げた。
 「何とも言えない思いが込み上げてきた。この1年間のすべてが凝縮された瞬間だったと思う」。08年1月に当時1部のVVVフェンロに移籍したが、入れ替え戦の末に2部降格。1部復帰を誓って臨んだシーズンだけに、自身初タイトルの感慨はひとしおだった。
 引き分け以上で優勝が決まる可能性のあったハーレム戦。0―0の嫌なムードを振り払ったのが本田だった。後半37分、ドリブル突破でファウルを得ると、直後のFKをレーマンスが頭で合わせて先制。この1点を守り抜くと、前節終了時勝ち点6差だった2位ワールワイクが敗れたという吉報が届き、2試合を残しての優勝が決まった。
 「優勝させないといけないという立場にいて、プレッシャーは尋常じゃなかった」。名古屋時代はパサーとしてのイメージが強かったが、結果を出すためゴールに固執。「どん欲にゴールを狙う姿勢だったり、相手の嫌なことをやり続けるというクオリティーが伸びたと思っている」。今季16ゴールで自信も深めた。
 優勝を手土産に、オランダのトップクラブ移籍に向かう。先週までに代理人契約を結んだプルフスマ氏は、シャルケ前監督で、来季のPSV監督に就任するフレッド・ルッテン氏らを抱える大物代理人。欧州8カ国にパイプを持っている。本田の動向にはレバークーゼン、ケルン、フルハムなども注目しているが、本田自身は「オランダでの成功が第一目標」と、アヤックス、PSV、AZなど国内強豪クラブに興味を示している。移籍を容認しているハイ・ベルデン会長との話し合いは、1週間以内に始まる。「今この瞬間から、僕のサッカー人生がスタートする。大事なのは来季」。本田は2部優勝に甘んじることなく、さらなる高みを目指していく。

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2009年4月26日のニュース