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バーレーン攻略秘策!中沢もスローイン!

[ 2008年9月1日 06:00 ]

駒野(右)とじゃれあう中沢

 岡田ジャパンがバーレーン攻略の糸口をつかんだ。日本代表は31日、千葉県内でW杯アジア最終予選の初戦となるバーレーン戦(9月6日、マナマ)に向けた合宿2日目の練習を行った。過去2度の対戦を通じ、バーレーンは速いリスタートに弱いことが判明。この日はセンターバックのDF中沢佑二(30)までスローインを行うなど素早い攻撃を徹底した。

【メンバー
W杯最終予選組み合わせ


 珍しい光景だった。ペナルティーエリア付近で始まったスローインからの速攻練習。その輪の中にDF中沢ら守備陣も入り、普段はやらないスローインも行った。
 「どういう場面になるか分からないからね。僕が目の前に行ってすぐさまボールを投げることもあるから」
 この練習にこそ大一番に向けた秘策が隠されていた。宿敵バーレーンとは3次予選で2度対戦。3月のアウェー戦では19年ぶりに最終予選前に敗れる屈辱を味わった。しかし、2度の対戦をじっくりと分析した結果、バーレーンは相手リスタートの際にボールを見ずに守備に戻る癖があることを発見。コーチ陣からは「相手は切り替えが遅い」と素早いリスタートの重要性が選手に何度も伝えられているという。
 そこで行われたのが中沢らも含めたスローイン練習だ。通常、センターバックは、たとえ目の前にボールがあってもサイドの選手に任せ、相手の攻撃に備えて自分のポジションに戻る。しかし、今回は相手の守備陣形が整う前に、中沢や闘莉王が素早くスローインを行うシーンも十分にある。
 さらにハーフコートでの4対3の練習では、岡田監督が「4人の方はワンタッチ」と制約を設けた。これもカウンターのチャンスになった際、手数をかけずにゴールに迫ることを意識させたものとみられる。素早いリスタートとはすなわち、岡田ジャパンが発足当初から掲げていた「攻守の切り替え」の延長線上にある。最終予選の行方を占う大事な一戦は、チームのコンセプトが浸透しているかどうかも同時に試される。

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2008年9月1日のニュース