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雷雨で…反町ジャパン0-1で敗れる

[ 2008年7月30日 06:00 ]

 サッカーの男子の北京五輪日本代表は29日、東京・国立競技場で、五輪前の最後の実戦となるアルゼンチンと壮行試合を行い、0―1の後半39分に激しい雷雨のため、打ち切りとなった。日本は五輪2連覇を狙う強豪に立ち上がりから粘り強い守備で食い下がり、前半は0―0で折り返した。しかし後半23分にディマリアに右足でゴールを許した。雷雨による約7分間の中断を経て、打ち切りが決まった。

 視界が煙るほど激しい雨が降る中、技術で勝るアルゼンチンが牙をむいた。後半23分、速攻でアグエロからディマリアへ縦パス。DFがかわされ、踏ん張ってきた日本守備陣がついに崩された。0―1。激しい雷雨のため後半の終盤で打ち切られた試合だったが、五輪前最後の実戦で突き付けられたのは厳しい現実だった。

 善戦には違いない。格上の相手に食らいつき、内田の突破や本田圭のFK、ミドルシュートで惜しい場面もあった。だが、ボールの保持率で劣り、主導権が奪えない。本田圭は「勝たないと意味がない」と強気に話していたが、五輪2連覇を狙う南米の強国は甘くなかった。現状の日本が勝つのは正直難しかった。

 だからこそ、失点が悔やまれる。五輪本番では実力で上回る敵から最低でも勝ち点1をもぎ取る勝負強さが求められるはずだ。試合巧者から終盤にゴールを取るのは至難の業に違いない。

 反町監督は「アルゼンチンは強豪なので、必ず課題は生まれる」と話していた。嵐の一戦で浮かび上がった重い課題を、本番にどう生かすか。五輪まで残された時間はあとわずか。8月4日、日本は強豪がひしめく五輪へと旅立つ。

 ▽五輪男子日本代表・反町監督の話 本当の戦いは北京なので切り替えてやっていく。選手は気後れすることなくやってくれた。

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2008年7月30日のニュース