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達也 20日ダービーで帰ってくる!

[ 2008年4月15日 06:00 ]

実戦練習でキレのある動きを見せる浦和・田中達(中央)

 左太腿痛で戦列を離脱していた浦和のFW田中達也(24)が14日、実戦練習に完全合流した。エンゲルス監督(50)は早くも20日の「さいたまダービー」大宮戦で復帰する可能性を示唆。15日のサテライトと平成国際大との練習試合に出場し、状態を最終チェックする。不振のFW高原直泰(28)にとってはライバルが増えることになり、初めて危機感を口にした。

 浦和のワンダーボーイが帰ってくる。左太腿痛で離脱していた田中達が実戦に完全合流した。早速、左クロスに反応し、強烈なヘッド弾を見舞うなど、随所に負傷の影響を感じさせないプレーを見せた。「きょうから対人プレーもやれるようになった。今のところ痛みはないですね」と表情は明るかった。

 エンゲルス監督の決断は素早い。直後には復活の青写真が完成した。「サテライトの練習試合をみて、良ければ大宮戦も可能性はある」と明言。急きょ、15日の平成国際大の練習試合に出場させることを決定し、コーチ、スタッフも総出で視察する予定。結果次第で、20日のホーム大宮戦が待望の復帰戦となる。

 長いケガとの闘いの発端は昨年12月1日の横浜FC戦との最終戦だった。両太腿に違和感を抱えながら、オジェック前監督の強行投入で悪化した。その後も完治を待たずに復帰と再発を繰り返し、今季の公式戦は途中出場の2戦のみ。3月23日のナビスコ杯・京都戦を最後に、本格的なリハビリに入っていた。

 「いい練習ができた。心配なのはスタミナだけです」。田中達は今度こそ完全復活できる手応えを口にした。中村GMも「元気だね。達也が入ると全体が活性化する」と話すなどチーム全体への“達也効果”も出ている。新加入した高原の状態は一向に上がる気配がないが、頼れる小さなエースが帰ってくる。

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2008年4月15日のニュース