藤井正弘の血統トピック

史上初の3連覇に期待!ディープ、最強桜サイヤーへ

[ 2013年4月3日 06:00 ]

 最重要トライアルのチューリップ賞を圧勝したのは“牝馬のクロフネ”産駒クロフネサプライズだった。B級サイヤー復権世代の象徴的存在、ロサード産駒のクラウンロゼ、3冠馬ディープインパクトの半妹トーセンソレイユと、対照的な血統背景を持つ2頭の全勝馬にもそれぞれ底知れない雰囲気が漂う。血統的な切り口からも実績上位組に減点材料がない今年の桜花賞。そんな状況下でもやはりマークを怠れないのが一昨年のマルセリーナ、昨年のジェンティルドンナと、2年連続で優勝馬を出している種牡馬ディープインパクトの特異な桜花賞属性だろう。

 今年のディープインパクト産駒で出走ラインに届いているのは、チューリップ賞3着のアユサンと同7着のレッドオーヴァル。どちらも血統的には桜花賞本番ならではのプラスアルファを見込める要素がある。

 アユサンは毎日杯を快勝したキズナと同じ「母の父ストームキャット」。これは父にとって最新のニックスである可能性が大きい。ちなみに昨年の“フランス版桜花賞”仏1000ギニーを制して注目された英国産のディープインパクト産駒ビューティーパーラーは、母の父がストームキャット最良の後継種牡馬ジャイアンツコーズウェーだった。

 レッドオーヴァルは昨年の安田記念優勝馬ストロングリターンの半妹。安田記念と桜花賞の間には単なるマイルG1という以上の関連性があるようで、グレード制導入以降の桜花賞馬では94年のオグリローマン(兄オグリキャップ)、07年のダイワスカーレット(兄ダイワメジャー)が安田記念優勝馬の妹である。

 種牡馬単位の桜花賞連覇は過去にヒンドスタン(61年スギヒメ、62年ケンホウ)、テスコボーイ(78年オヤマテスコ、79年ホースメンテスコ)、サンデーサイレンス(03年スティルインラブ、04年ダンスインザムード)が記録しているが、「3連覇」となれば史上初。ディープインパクトは最強の桜花賞サイヤーとして歴史に名を刻むことになる。(サラブレッド血統センター)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る