【福岡・GⅠ福岡チャンピオンカップ】明日開幕 再浮上期す羽野直也「狙っていきます」

[ 2024年12月7日 05:00 ]

「最大限の準備とモチベーションで臨みたい」と福岡周年に意気込む羽野直也
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 ボートレース福岡の「GⅠ福岡チャンピオンカップ開設71周年記念競走」が8日に開幕する。17日に住之江で開幕するSGグランプリに出場する馬場貴也、毒島誠ら強力な遠征勢を瓜生正義、篠崎元志、西山貴浩ら地元12人が迎え撃つ構図だ。本紙注目は今シリーズが今年の走り納めとなる羽野直也。24年は不振を極めたが捲土重来を期す来年に向けて、モチベーションは誰よりも高い。

 栄光と挫折。吹き沈みのある勝負の世界とはいえ、昨年SGウイナーの仲間入りを果たした羽野の24年が、これほど厳しい1年になると予想した人がいただろうか。優出は4月児島周年と5月若松一般戦の2回のみ。SGはクラシックからダービーまですべて出場したが、1度も予選突破がなかった。

 「期待される成績を残せなかったのはモチベーションの問題です。体調不良とかも重なって、気持ちを乗せるのが難しくて。今までボートレースを仕事というふうには思わなくて、自分を高める感覚でやっていたけど、今年は初めて仕事なんだと感じて。でも、これも勉強。いろいろなことを学んだ1年でした」

 6月からつウエスタンヤングは胃腸炎に伴う発熱のため、前検不合格。それ以外でも気持ちと身体のコンディションが伴わず、精彩を欠くレースが目立った。焦りがなかったと言えばウソになるかもしれない。それでも、気持ちを整えるためには時間が必要だった。

 「ベクトルがボートレースに向けられていないのは分かっていました。でも昨年のように向けることができれば、結果がついてくるのも分かっている。今はすごくいい精神状態になっているので大丈夫です」

 不振を極める中で常に心に引っかかるものがあった。それは舟券を買って応援してくれるファンに対しての思い。着が取れないということは舟券を買っている人に損をさせることになる。それが何よりも悔しかった。

 「ボートレースはレースで結果を出すのが一番の恩返しになる。だから3着以内に入る、舟券に絡むことに強いこだわりをもってやってきました。それができなかった。成績が出ない中で応援してくれたファンの方には本当に申し訳なかったと思います」

 25年は再浮上を狙う。そのためにもSGの出場権が是が非でもほしい。来年3月に開催される若松クラシックの出場権が得るためには福岡周年か2月九州地区選のどちらかで優勝しなければいけない。

 「GⅠは〝獲ります〟と言って簡単に勝てるレースではないけど、福岡周年は狙っていきます。今年最後のレース。お客さんに〝羽野を買って良かった〟と言ってもらえるように。最大限の準備とモチベーションで臨みたいと思います」

 迷いは消えた。今はただ目の前のレースに全力を尽くすだけ。福岡周年の走りを見届けてほしい。

 12月開催の周年記念は63回大会以来、8年ぶり。この時期のGⅠ戦はグランプリを控える選手にとって、どうしてもモチベーションを上げるのが難しい。そこに伏兵が割って入る隙が生まれる。波乱も十分に考えられるシリーズだろう。

 とはいえ地元勢にとっては年に一度の大舞台。地元ファンの前で恥ずかしいレースはできない。実際に8年前の周年記念も優出6人のうち3人が地元勢だった。今回の地元12人のうちグランプリに出場するのは瓜生正義、西山貴浩の2人。とりわけ瓜生は当地SG3冠(09年オールスター、11年メモリアル、16年ダービー)と他を圧倒する実績。近況の当地戦は準優止まりというケースが目立つが、水面相性の良さは疑いようがない。一方、西山は今年3回目の当地参戦。5月の前回当地戦はエンジン出しに苦しみ、優出を逃した。ドル箱の若松と比べると実績は見劣る。

 モチベーションという意味では3月若松クラシックの出場権を得る残り少ないチャンス。篠崎仁志、前田将太といった当地周年V歴がある選手もまだ出場権を持っていないので、奮起のシリーズになりそうだ。

 もちろん遠征勢も次節グランプリでトライアル2ndからの出場となる馬場貴也、毒島誠のほか、土屋智則、佐藤翼、上條暢嵩、山口剛、深谷知博ら強力なラインナップ。3年ぶりとなる地元勢の優勝か、それとも遠征勢が実力を見せるのか。賞金レースは一段落したが、熱戦を期待したい。

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