【ヴィクトリアM】ハーパー 牝馬限定戦で反撃!牝馬3冠皆勤の実力見せつける

[ 2024年5月10日 05:23 ]

厩舎周りを運動するハーパー(撮影・亀井直樹)
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 栗東の名門・友道厩舎は過去このレースに延べ10頭を起用。ヴィルシーナが13年に1番人気V、翌年は11番人気の低評価を覆し、連覇を飾った。それだけじゃない。21年はランブリングアレーが勝ち馬グランアレグリアに4馬身差をつけられたものの10番人気2着と激走。昨年もディヴィーナが4着とはいえ15番人気だった点を考慮すれば相性のいいG1と言っていい。そして今年、起用するのがハーパーだ。昨年暮れの有馬記念9着、ひと息入れて今年初戦の大阪杯が13着と牡馬相手のG1で苦戦続き。牝馬限定に切り替え、反撃ムードを漂わせている。

 追い切りは先々週、先週と新コンビ池添を背にCWコースへ。2週続けてラスト1F11秒台をマークするなど、しっかり動けている。今週は厩舎スタッフを背に坂路単走で軽快なフットワーク。友道師は「先々週と先週はジョッキーに乗ってもらって負荷をかけたので、あれで変わってくれたら」と期待を寄せる。

 昨年は桜花賞4着からオークス2着、秋は秋華賞3着と牝馬3冠皆勤を果たし、年長世代と初対戦となったエリザベス女王杯も3着と崩れず上位争いに加わった。適性に関しても中距離向きのイメージながら振り返れば未勝利勝ちが阪神マイル、そこから連勝で昨年この舞台のクイーンCを制した実績がある。久々のマイル起用、しかも勝ち鞍がある東京ならガラッと変わっても不思議ではない。「競馬に行けば力を出してくれる馬だから。牝馬限定なら」と友道師。ひと叩きした実力馬が息を吹き返す。

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