【日本ダービー】“少数精鋭”関西馬トップナイフがソールオリエンス斬る!

[ 2023年5月24日 05:30 ]

逍遥馬道で運動するトップナイフ
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 【G1ドキュメント・栗東=23日】東高西低。話題のほとんどを関東に持って行かれた今年のダービーにオサムは違和感を覚える。そう、今年、関西馬は8頭のみ。出走頭数で関西馬が関東馬より少ないなんて年は記憶にない。調べるとウィナーズサークルが優勝した89年(24頭立て、関西馬7頭)以来、実に34年ぶりのこと。このままレースも関東馬に牛耳られてしまうのか?

 いや、少数精鋭の言葉もある。関西馬の中にも一撃を予感させる魅力的な馬はいる。例えばトップナイフ。メンバー最多9戦のキャリアが大一番で生きないか?火曜朝、左回りのCWコース(6F98秒8~1F15秒3)で息を整えた直後の昆助手を直撃した。「良かったですね。馬なりで走らせたんですが、直線に向いてからも勝手に手前を替えてくれた。日曜に乗った時も左回りのバランスが凄く良かった。先週しっかりやったことで、見た目や筋肉の張りが良くなっています」

 皐月賞に関して言えば、後手に回ったことで持ち味を生かせずじまい。それでも0秒9差の7着。見限れない。本来の先行策がかなえば巻き返しは可能だ。

 「枠やスタートなど、いろいろ条件がかみ合えば。今回は注目されていない分、むしろいいと思います」

 昆助手は不敵な笑みを浮かべた。人気を集める関東馬は皐月賞馬ソールオリエンスを筆頭に青葉賞をぶち抜いたスキルヴィングなど切れ者ぞろい。こんなレースこそ、先行勢の中で器用に立ち回れそうな、この馬が怖い。惜敗を続け、苦汁をなめながらも実戦で鍛え上げられたナイフが今、最高の輝きを放っている。 

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