【皐月賞】ベラジオオペラ加速!無敗の4連勝制覇へイメージ通りCWしまい重点ラスト1F11秒8

[ 2023年4月13日 05:30 ]

CWコースにて併せ馬で追い切るベラジオオペラ(手前)(撮影・亀井直樹)
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 牡馬クラシック第1ラウンド「第83回皐月賞」(16日、中山)の最終追い切りが12日、東西トレセンで行われ、無敗3連勝中のベラジオオペラ(牡=上村)は栗東CWコースを力強い脚さばきで駆け抜けた。中3週の再遠征、初の2000メートルをクリアしてG1獲りへ。このひと追いで態勢は整った。同レースは13日に出走馬と枠順が決まる。

 ウッドチップを力強く蹴り上げ、馬体を弾ませた。ベラジオオペラは岸本助手を背にCWコースへ。6F標識でマコトヴェリーキー(3歳未勝利)を4馬身追走でスタート。折り合いを確かめながら最初の1F(200メートル)は15秒4でゆったり入った。徐々にペースを上げ、僚馬との距離を詰めながら直線へ。内に進路を取って並びかけ、鞍上が軽く促すとグンと加速。6F84秒3~1F11秒8を刻み、最後も馬なりのまま併入した。

 派手な全体時計ではない。ただ、しまい重点の最終追いは予定通り。動きを見守った上村師は「先週、ジョッキー(田辺)に感触を確かめてもらい、しっかり調整しているので今朝は息を整える程度。疲労を残さないように余力を残しながらイメージ通りの追い切りができました」と納得の表情を浮かべた。

 昨年11月、阪神芝1800メートルの新馬戦は道中2番手からメンバー最速3F33秒6で抜け出した。年明け初戦は東京に遠征し、セントポーリア賞へ。前々で立ち回り、1馬身1/4差の快勝。3連勝を期して臨んだ前走・スプリングSはそれまでと違って中団待機策を取った。重馬場なタフなコンディションの中、上がり3F35秒7とメンバー最速の脚で重賞初制覇。3戦全て違うコースでものにした。「前走は中団からになったけど操縦性が高いので心配はしていなかった。むしろ重馬場が気になったけど思った以上のパフォーマンス。まだ緩さを残しているけどセンスの良さがこの馬の長所。前走のレースぶりなら距離が1F延びても心配ない」と評価する。

 今回はスプリングSから中3週とデビュー以来、最も間隔が詰まって初の在厩調整。連勝の反動は一切、感じられない。「前走後、1週間は疲れを取って徐々にピッチを上げました。いい状態で出走するために在厩で調整し、いい雰囲気。いい意味でピリッとしていますよ」と好仕上がりをアピール。3戦連続の遠征競馬でも、きっと力を出し切れる。

 元騎手の上村師は開業5年目。先週、桜花賞のムーンプローブ(17着)に続く、クラシック参戦となる。「クラシックに出せる馬がいて、厩舎全体が活気づいている」。今年14勝で全国リーディング3位につけるなど、いい流れで来ている。21年エフフォーリア以来、2年ぶり20頭目の無敗皐月賞馬誕生へ。連勝ロードを突き進む。

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2023年4月13日のニュース