【UAEダービー】デルマソトガケ逃げ切り！4着まで日本馬独占、音無師は米遠征宣言「胸を張って行ける」

UAEダービーを制したデルマソトガケ（ロイター）

　日本馬26頭が6レースに出走のドバイワールドカップデー諸競走が25日（日本時間同日深夜）、UAEのメイダン競馬場で行われた。5RのG2UAEダービーは日本馬が1～4着の上位独占。ルメール騎乗のデルマソトガケ（牡3＝音無）が逃げ切った。16年ラニ、22年クラウンプライドに続く日本馬3頭目の勝利となった。

　レースはこれぞルメール・マジック。これまで差す形で結果を出していたが、最内枠からスタートを決めて先頭を奪うと、直線は背後にいた2着ドゥラエレーデ、3着コンティノアールを寄せ付けず持ったままの手応えで突き放した。鞍上は「ずっと手応えも良くて、追い出したらいい反応をしてくれた。大きなリードを取れたし、これなら絶対に差されないと思った」と笑顔。圧巻のレースぶりに音無師は「ハナに行く指示はしていなかったんだけどね」と驚きを隠せない。米G1ケンタッキーダービー（5月6日、チャーチルダウンズ）のポイント対象レースを制して、次なるターゲットも決まった。指揮官は「勝てばここから行く予定だった。これで胸を張って行ける」と米遠征を宣言。米国に直接向かうプランもあるという。当レースを制した日本馬2頭もケンタッキーダービーに挑戦したが9着、13着に敗れた。ダート大国の壁は厚いが、夢が広がるデルマソトガケの圧勝劇だった。