【日経賞】タイトルホルダー復調!8馬身差で連覇 横山和「強さを見せられてホッとしている」

[ 2023年3月26日 05:00 ]

<日経賞>レースを制したタイトルホルダー。鞍上の横山和はガッツポーズ(撮影・郡司 修)
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 古馬G2「第71回日経賞」が25日、中山競馬場で行われた。2番人気のタイトルホルダーがハナを主張すると、そのまま逃げ切って当レース連覇を達成。天皇賞・春(4月30日、京都)の優先出走権を獲得した。

 1歳年下との菊花賞馬対決として注目を集めた一戦は、タイトルホルダーが年長馬の意地を見せた。アスクビクターモアが発馬で後手に回ったのと対照的に、タイトルホルダーはしっかりとスタートを決め、ディアスティマとのハナ争いを制した。この時点で7割方は勝利を手中にしたと言っても過言ではない。横山和も「1完歩目をあの反応で出られて、何の心配もなく乗れた。あとはどれだけ離してくれるかと思って乗っていた」と振り返った。

 言葉通りあとは横山和とタイトルホルダーのマイペース旅。楽々と逃げ切って日経賞連覇を飾った。2着には昨年同様ボッケリーニが入ったが、その差は昨年の首差から、今年は8馬身差に広がった。鞍上は「昨秋は結果が出なくてしんどかったから、強いタイトルホルダーを見せられてホッとしている。僕も自信になります」と笑顔を見せた。

 昨年はここを勝った後、天皇賞・春、宝塚記念とG1連覇。今年も同じ結果を期待させられる勝ちっぷりに、栗田師も「本来の姿をお見せすることができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。勢いに乗って昨秋にはフランスG1凱旋門賞に挑戦し11着。国内復帰初戦となった有馬記念では2番人気に推されながら9着に敗れていた。「有馬記念は調整過程が整わなかった。今回は有馬当時くらいの状態で入厩して来て、そこから仕上げられた。これで結果が出なかったら、どうしようかというくらいの体調だった」と指揮官。4個目のG1タイトル獲得へ向け、東の長距離砲が本来の実力をきっちり示した。 

 ◆タイトルホルダー 父ドゥラメンテ 母メーヴェ(母の父モティヴェーター)18年2月10日生まれ 牡5歳 美浦・栗田厩舎所属 馬主・山田弘氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績15戦7勝(重賞6勝目) 総獲得賞金8億6096万5000円 馬名の由来は選手権保持者(父、母父、2代母父がダービー馬だから)。

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2023年3月26日のニュース