【毎日杯】シーズンリッチ&角田大河 重賞初制覇!ダービー照準、久保田師「一本で行きたい」

[ 2023年3月26日 05:00 ]

<毎日杯>シーズンリッチで制し鞍上の角田大河騎手はガッツポーズ (撮影・亀井 直樹)
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 阪神で行われた3歳重賞「第70回毎日杯」は5番人気の関東馬、シーズンリッチが馬群を割って抜け出して重賞初制覇。鞍上の角田大河(19)もうれしいJRA重賞初制覇となった。

 チャンスを生かし、喜びを爆発させた。デビュー2年目の角田河がシーズンリッチを重賞Vのゴールに導き、力強くガッツポーズ。関東の久保田厩舎からの初の騎乗依頼に最高の結果で応え、自身の重賞初勝利につなげた。

 検量室前に引き揚げる時は「良かった!」と興奮気味。勝利騎手インタビューでも「こういった、いい馬に乗せていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」。冷静にコメントしながらも時折、笑みがこぼれた。

 道中は中団のインでリズム重視。直線、前は馬群が固まっていても冷静だった。「トップスピードに入るのが速く、じりじりいい脚を使い続けてくれる」。持ち味を生かすことに集中していた。ドットクルーとエマヌエーレの間に進路を見つけ、ゴーサインを出すとエンジン全開。その勢いのまま突き抜けた。

 見届けた久保田師は「角田君がうまく乗ってくれました」と絶賛。依頼の経緯については「本人が成績を出していたので。プロとして(依頼を)させてもらいました」と語った。角田河自身も「2年目という立場で、新しく新人も入ってきて、誰でもそうですけど負けていられないので、これからも一生懸命、精進して頑張っていきたい」とさらなる活躍を誓った。

 シーズンリッチにとっても重賞タイトルを手にし、視界が開けた。今後について指揮官は「できればダービー(5月28日、東京)一本で行きたい」と皐月賞(4月16日、中山)はパスする見通し。「シャフリヤールのようにね」と毎日杯Vをステップにした21年ダービー馬の名を挙げ、世代の頂上決戦を見据えていた。

 ◆シーズンリッチ 父ドゥラメンテ、母エバーシャルマン(母の父ハーツクライ)20年2月23日生まれ 牡3歳 美浦・久保田厩舎所属 馬主・宇田豊氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4826万9000円。馬名の意味は「旬が豊富」。

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2023年3月26日のニュース