【阪神大賞典】ジャスティンパレス  重賞2勝目で天皇賞・春の優先出走権獲得

[ 2023年3月20日 05:18 ]

<阪神大賞典>直線で抜け出し勝利するジャスティンパレス(左)と後ろを振り向くルメール騎手(撮影・亀井 直樹)
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 阪神の「第71回阪神大賞典」はジャスティンパレスがV。天皇賞・春(4月30日、京都)の優先出走権を獲得した。

 4歳2強はラスト200メートルの段階でほぼ並んでいた。ジャスティンパレスはそこから一気に加速、ライバルに1馬身3/4差を付けてVゴール。昨年の神戸新聞杯以来2度目の重賞勝ち。1年4カ月ぶりに手綱をとったルメールは自信の表情を見せた。「3000メートルでしたけど、前々走と前走でスタミナを見せてくれました。大人になりましたし、パワーアップしましたね。スローペースでも落ち着いていました。瞬発力というより、長くいい脚でよく伸びてくれる。G1レベルに行ける馬です」と大きな期待を膨らませた。

 思い通りの成長曲線を描いた。前走からプラス16キロの馬体増。杉山晴師は「一歩目のスタートが出たのが大きかった。馬体面の成長も大きいかな。あの位置を取れたのが勝因の一つ。見ていて安心感がありました」と振り返る。2着も同世代のボルドグフーシュ。中長距離路線は4歳馬が強い。週末にドバイを走るドウデュース、イクイノックスには大きな力水となった。

 次のターゲットは天皇賞・春になる。改修工事中の京都競馬場は来月22日にリニューアルオープン。コースレイアウトに大きな変更はなく、伝統の春盾は3年ぶりに淀で開催される。トレーナーは「今年は久々に京都でやる天皇賞。無事ならそこになると思います。今回の内容なら心配していません。200メートル延びても大丈夫だと思います」と見通しを語った。生まれ変わる京都で行われる初のG1。希望の詰まったディープインパクト産駒が、新たな歴史の1ページを記す。

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2023年3月20日のニュース