【高松宮記念】春一番　ナムラクレア　驚異の末脚で初タイトル奪取だ!

G1初制覇を目指すナムラクレア

　春らんまん、ウイークエンドは朝から夜中まで競馬ざんまい。G1シリーズ開幕を告げるのは日曜中京メインのスプリント王決定戦「第53回高松宮記念」。快速自慢が桶狭間の舞台でスピード比べを演じる。土曜深夜はドバイに熱視線を送ろう。メインのG1「ドバイワールドカップ」には過去最多となる8頭の日本馬がエントリー。JRAでは頂上決戦を含め4つのレースで勝馬投票券を発売する。

　ナムラクレアはこの路線にかじを切り、函館スプリントSで重賞2勝目を挙げた。この時は軽量50キロ。重量の恩恵も見えたが、前走のシルクロードSはハンデ56・5キロを背負ってV。直線は3頭の追い比べ。真ん中から力強く突き抜けた。荒れた馬場で上がり32秒9は特筆もの。同じ舞台で勝てたのも大きい。また内枠が引ければ鬼に金棒。G1初Vへ、機は熟した。

　メイケイエールは真面目すぎるがゆえの全力疾走、ひたむきな走りがファンをとりこにする。この舞台は昨年のシルクロードSを勝ち、秋のセントウルSではレコードVを果たした。適性は申し分ない。池添とのコンビ復活。こちらもG1初Vへ力が入る。

　大きな前進に期待をかけたいのがトウシンマカオ。前走のシルクロードSはハンデを背負い、大外枠と条件が厳しかった。1桁馬番が上位を占める中で4着。決め手はこのメンバーに入っても十分に通用する。父ビッグアーサーは16年の覇者。思い出の舞台で産駒のG1初Vへ挑戦する。