空前の混戦もソールオリエンスに地の利

　【皐月賞を占う】皐月賞のトライアルはスプリングSで全て終了。25日の毎日杯から皐月賞に向かう馬がいる可能性はあるが、陣容は固まった。不動の主役（リバティアイランド）がいる桜花賞戦線とは対照的に、空前の混戦だ。地の利では無傷2連勝で京成杯を快勝したソールオリエンスがリード。キタサンブラック産駒らしい豊富な持続力で、京成杯はワンサイドの完勝だった。既にオーナーサイドから横山武とのコンビ継続で参戦も発表されている。皐月賞と同じ中山2000メートルを器用に立ち回った経験は大きく、無敗でまず1冠奪取か。

　関西ではきさらぎ賞快勝のフリームファクシ。新馬戦2着惜敗後は3連勝。好位で柔軟に立ち回る機動力は中山にもうってつけだ。共同通信杯を制したファントムシーフは体が増えて充実一途。大一番に強いルメールの手腕にも注目が集まる。スプリングS快勝のベラジオオペラは底を見せていない魅力。デビュー2戦と違い、控えて抜け出す味な内容。馬場悪化に対応した根性は光る。中3週での中山再遠征を乗り越えるようなら、3冠ロードの夢まで膨らむ。弥生賞1、2着のタスティエーラ、トップナイフも潜在能力は高く、群雄割拠の戦国模様だ。