【凱旋門賞】ノースヒルズ・前田幸治代表 ディープボンドで父キズナの雪辱へ「経験が必ずプラスに」

[ 2022年9月30日 05:30 ]

ノースヒルズの前田幸治代表

 キズナ産駒のディープボンドはノースヒルズの自家生産馬ではなく、北海道新冠町の村田牧場が生産し、18年北海道セレクションセールに上場されて落札。その落札額は1650万円(税抜き)だった。

 お買い得感たっぷりの発掘にノースヒルズの前田幸治代表は「見つけた福田洋志(常務取締役ディレクター)の手柄だな。キズナ産駒は芝ダートや距離の長短を問わない。それと値段に関係なく走る」。安価の話題を嫌がることはなく、原石がダイヤと化したことに目を細めた。

 ディープインパクト産駒のキズナが凱旋門賞の舞台を踏んだのは13年(4着)のこと。それから8年がたった昨年、キズナ産駒のディープボンドが同じパリロンシャン競馬場でフォワ賞(1着)から凱旋門賞(14着)を戦い抜いた。血の挑戦はつながっている。

 「昨年はトライアルを使って、本番がドロドロの馬場となったのが痛かった。今年はトライアルを使わずにぶっつけ本番というローテーションがいい方に出ることを願っているよ。昨年2回、ここを走った経験は必ずプラスになる」

 世界のビッグレースにチャレンジ精神を掲げて挑む同代表は高い経験値を強調。ディープボンドが人気薄をバネに激走してみせる!

 ◇前田 幸治(まえだ・こうじ)奈良県出身。34歳で馬主に。オーナーブリーダー「ノースヒルズ」代表。84年、北海道新冠町に牧場を開場。同グループはG136勝、日本ダービーを13年キズナ、14年ワンアンドオンリーで連覇。20年にコントレイルが無敗3冠制覇。官公庁および民間大型プラントの総合エンジニアリング業「アイテック株式会社」の代表取締役会長。

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2022年9月30日のニュース