【凱旋門賞】ドウデュース 好枠3番ゲートから武豊&日本の悲願へ出陣!ロス少ない内が断然有利

[ 2022年9月30日 05:30 ]

ドウデュースとともに応援フラッグを手に掛ける友道師(右から2番目)
Photo By 代表撮影

 好枠から夢へとテイクオフだ。日本調教馬の悲願「第101回凱旋門賞」(10月2日、パリロンシャン芝2400メートル)の枠順が29日、確定した。日本が送り出す今年のダービー馬ドウデュース(牡3=友道)は3番ゲートに決定。過去30年で3頭が勝っている不満のないゲート番。武豊(53)の思いをかなえるべく、お膳立ては整った。

 ドウデュースに“勝てる枠”が回ってきた。日本調教馬は過去29頭が、この大舞台に挑戦してきたが3番ゲートからの出走は一頭もなかった。初めての「3」が歴史の扉を開くかもしれない。

 友道師は「昨日もジョッキー(武豊)と枠の話をしていて、内枠がいいねと言っていたんです。いい枠が当たったと思います」。まさに破顔一笑だ。

 凱旋門賞を勝つには内のゲートを引くことが必須だ。昨年のトルカータータッソこそ12番ゲートから差し切ったが、その前の4年間は6番より内の馬が勝っている。

 内が強い理由は明快。内の馬場がいいからだ。凱旋門賞デーに重きを置くパリロンシャン競馬場は、レース当日まで徹底的に芝を保護する。凱旋門賞前日の開催では内から17メートル地点に仮柵を設置して内をカバー。大一番当日に、この部分を“開ける”。縦長で馬群が流れれば、外の馬も馬場のいい部分を通れるが、最短距離を通れる分、内がやはり有利となる。

 さらに、直線では6メートル分、インを開放する「オープンストレッチ」が現れる。前方のインで密集していた馬がバラけ、力を発揮しやすくなる。ドウデュースは道中、中団~やや後方のインで脚をためるか。直線でオープンストレッチの部分に突っ込めば、最低限のコースロスで走り切ることができる。

 29日に応援フラッグが日本から届き、陣営には一層、気合が入った。「皆さまの応援とともに当日、パリロンシャンに向かいます!」(友道師)。大仕事の予感がする。

 ▽天気と馬場 今週末のパリは土曜が曇時々雨で降水確率80%、日曜も曇時々雨で同70%、最高気温19度の予報。フランスでは専用の測量機器で馬場状態を数値化するが、木曜午前9時42分(現地時間)の時点で数値は3.7。JRAでいう重馬場となっている。当日は不良に近い重になりそう。エルコンドルパサーが2着の99年は歴史的な不良馬場で5.1。一昨年は4.6で不良、昨年は4.2で重だった。

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2022年9月30日のニュース