【福岡・GⅠ周年7日開幕】今年15優出6Vの前田将太、メンタルが一番大事。63・53・23号機に注目!

[ 2022年9月6日 10:00 ]

昨年の福岡チャンピオンカップでGⅠウイナーの仲間入りを果たした前田将太
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 ボートレース福岡の開設69周年記念GⅠ「福岡チャンピオンカップ」が7日から開幕する。瓜生正義、桐生順平、茅原悠紀ら歴代のグランプリウイナーを中心に激しいバトルが展開されること間違いなし。地元勢も強力な布陣で遠征勢を迎え撃つ。中でも注目は昨年大会でGⅠウイナーの仲間入りを果たした前田将太。自身初のグランプリ出場に向けて、大きな分岐点となりそうな今大会。自然体で連覇に挑む。 

 泰然自若。昨年の福岡周年でGⅠ初制覇を飾って以降、前田はスケールアップした姿を見せている。8月に開催された福岡のお盆シリーズでは内2艇が勇み足に散る中、落ち着いた立ち回りでバックで先頭に浮上し、早くも今年6回目のV。冷静さが光った。

 「連覇できるのはボクだけだから…とかは言いませんよ(笑い)。地元周年だからといって気持ちは変わりません。ここ最近の博多で悪かったことはないし、自分のやるべきことをしっかりやるだけですね」

今年はすでに15優出6Vの活躍で獲得賞金、勝率などさまざまな数字でキャリアハイをマークする勢い。安定感の原動力となっているのは何か。前田は〝メンタル面〟の変化を強調する。

 「ボートはやっぱりメンタルが一番大事。気持ち次第で結果も変わってくる。1つタイトルを勝ったことで番組も良くなったし、他県でドリーム戦の1号艇に選ばれることも増えましたから。そうなると〝やってやろう〟という気持ちになるし、自然とリズムも良くなりますよね」

 福岡周年を前にしての賞金ランクは23位(9月2日現在)。目標に掲げるグランプリ出場は夢物語ではなく、もはや現実的な目標に変わってきた。後々振り返った時、今大会が大きな分岐点となる可能性はあるだろう。

 「いつかはSGタイトルも欲しいけど、今はグランプリを走ってみたい気持ちの方が強い。ボクたち選手は最終的に賞金勝負なので、目指すところはやっぱりそこ。グランプリシリーズを走るたびに残念な気持ちになりますからね。あの熱気の中で走ってみたい」

 年末に大村で開催されるグランプリ。地元周年の後はしばらく一般戦が続くだけに賞金加算という意味で大きな意味を持つ。得意の博多で最高峰の舞台に通じる道を切り開きたい。

 ○…昨年大会は前田将太が優勝し、8大会ぶりに地元勢がタイトルを奪還。地元勢は50周年以降、19大会連続で優出者を輩出している。ウネリがある難水面だけに走り慣れた地元選手には一日の長がある。福岡との相性の良さで言えば篠崎仁志がピカイチ。7月には現役最多を更新する当地通算15Vを達成。賞金レースで浮上を狙うためにも、ここは積極的に勝利を狙っていきたい。初日ドリーム戦1号艇で登場する瓜生正義は、福岡で3度のSG制覇歴がある。16年10月ダービー以降、当地での優勝から遠ざかってはいるが、調整がバチッとかみ合った時はまさに敵無し。有力な優勝候補だ。他にも地元勢は枝尾賢、岡崎恭裕、篠崎元志、西山貴浩、前田将太、羽野直也、仲谷颯仁、大山千広と強力な布陣。厚い壁となって遠征勢を迎え撃つ。その遠征勢では17年オールスター、21年クラシックと当地開催のSGを2度制した石野貴之に熱視線。今年も節によってムラがあるが爆発力は健在。得意水面で賞金を加算したい。2日目ドリーム戦1号艇で登場の桐生順平は3年前の当地周年覇者。コース不問の決定力と安定感は随一。よほどの劣勢機さえ引かなければ優勝戦線に絡んでくるだろう。他では浜野谷憲吾、新田雄史、平本真之、茅原悠紀も争覇圏内。女子勢は遠藤エミ、守屋美穂、大山千広の3人が参戦。エンジン次第では男子相手でも引けをとらない顔ぶれだ。

 ○…現行エンジンは7月初旬の「ライジングゼファーフクオカ杯」から使用開始となり7節が経過。勝率、2連対率は現時点ではあてにならないので注意したい。ちなみに7節中4節で福岡勢が優勝と地元選手の強さが際立っている。確たるエース機は不在だが、最もその存在に近いのは63号機。初下ろし2節目に篠崎仁志が当地現役V回数を更新したが「本体に力がある」と太鼓判。乗り手不問でスリットから出て行く雰囲気がある。53号機も伸び型で攻めのレースが信条の選手が引けばうまくマッチしそう。中辻博訓、宇野弥生とスタート巧者が引いたこともあり、見せ場十分の近況だ。他では検定タイム1位の23号機も乗り手不問で軽快な動き。上位機のパワーはきっ抗しているが、その一方で下位機とのパワー差は如実。抽選の段階である程度優勝の行方は絞られそうだ。

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2022年9月6日のニュース