【岸和田・G1高松宮記念杯】井上 判断難しかった郡司、吉岡 後半戦も古性の近畿中心

[ 2022年6月20日 04:59 ]

鬼脚・井上茂徳とF1・吉岡稔真コラム「最強ライントーク」
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 【鬼脚・井上茂徳、F1・吉岡稔真の「最強ライントーク」】

 井上 昨年12月のグランプリを思い出す古性の強さだった。大一番を勝ちきる集中力。S班で迎えた地元G1の決勝戦も古性は持てる力をすべて出し切った。

 吉岡 昨年のグランプリ同様に今回も単騎戦。地元G1のプレッシャーの中、優勝という最高の結果を出した古性はさすがだった。

 井上 単騎戦の古性は無駄な脚を使わずに冷静にレースを運んだ。そして流れを見極めて的確に仕掛けた。地元バンクを知り尽くしている強みもあった。

 吉岡 レースの流れも古性に向いた。小松崎が仕掛けた時に郡司が内で粘ったことで古性の展開になった。郡司はその前に九州勢の内から再度、前に出てる。

 井上 郡司が中途半端だった。突っ張るのか、飛び付くのか。小松崎が自力として力をつけているだけに郡司の判断は難しかった。

 吉岡 (山田)庸平は番手が荒井でライン3車だし“先行”の覚悟があったと思う。赤板で前に出て郡司の動きがなければ庸平が駆ける流れもあった。

 井上 庸平が古性の捲りに続いた時は“庸平の優勝か?”と思わせた。しかし4コーナーからの粘り、直線で抜かせないのが古性の強さ。古性はオールラウンダーで戦い、今のレースに応じた走りができる。後半戦も古性が存在感を示す。

 吉岡 今年のG1優勝は古性が2回、脇本が1回。後半戦もこの2人が中心だし“近畿勢を1人でも多くグランプリへ”の流れになるだろう。他地区がどう戦うかも見どころの一つになる。

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2022年6月20日のニュース