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【オークス】スターズオンアース 史上初テン乗り桜&樫2冠 ルメールここぞ!今年重賞初勝利

[ 2022年5月23日 05:10 ]

<東京11R・オークス>直線力強く抜け出し牝馬クラシック2冠を達成したルメール騎乗のスターズオンアース(右から2頭目)

 3歳牝馬クラシック第2弾「第83回オークス」が22日、東京競馬場で行われ、クリストフ・ルメール(43)騎乗の3番人気スターズオンアース(高柳瑞、父ドゥラメンテ)が大外一気の差し切り。桜花賞に続く連勝で、20年デアリングタクト以来となる史上16頭目の春2冠を達成した。「桜&樫ともにテン乗りでの2冠」は史上初。秋華賞(10月16日、阪神)では史上7頭目となる牝馬3冠が懸かる。

 まるで地鳴りが起こったような直線。馬群をこじ開けた桜から一変、スターズオンアースは大外をさっそうと駆け抜けてきた。国内では今年G1どころか重賞初勝利のルメール。右手を上げ、胸を叩き、歓喜の雄たけびを上げるが拍手にかき消される。東京競馬場に戻ってきた3万552人の大観衆が、2冠女王の誕生を祝福した。衝撃の末脚に興奮を隠せない鞍上は「3冠を獲れると思う」と断言。初タッグの相棒に最大限の賛辞を惜しまなかった。

 テン乗りとは到底思えない人馬一体。それもそのはず。ルメールは祖母スタセリタで09年仏オークス、叔母ソウルスターリングでは17年オークスを優勝。ライバルの放馬で史上最長の15分の発走遅れが生じても、大観衆が陣取るスタンドの目の前でゆったりとゲートインの時を待った。

 「運命を感じていた。またこの家族でオークスを勝ててうれしい。距離は全く心配していなかった」

 試練の大外枠も関係なし。前に壁をつくれなくとも柔らかい手綱さばきでスッと内へ。8番手で迎えた4角ではスムーズに今度は外へ。目前に2着スタニングローズ、その前には人気馬アートハウスの姿を確認。「直線では2頭をずっとマークしていた。長くいい脚を使ってくれたね」。抜群の折り合いが引き出した鬼脚はメンバー唯一の33秒台となる上がり3F33秒7。次元が違った。

 “桜&樫ともにテン乗りでの2冠”。ルメールは桜花賞でスターズオンアースをVに導いた川田と戦前に言葉を交わしたことを明かした。「追い切りについて少し話したけど、アドバイスはくれなかったね(笑い)。でも、(川田)将雅君もこの馬が好きなんだと感じた」。日本競馬史上初の偉業は日本を代表する2人の名手なくしては生まれなかった。

 いざ史上7頭目の牝馬3冠へ。高柳瑞師は激闘を終えた愛馬の様子について「レース後もいつもと変わらない」と報告。ルメールは「距離適性はアーモンドアイと同じくらい。この馬にとって1600メートルは(流れが)速い。オークスで楽勝したのもアーモンドと同じ。2000メートルはぴったり」と最強牝馬を引き合いに太鼓判を押した。桜で見せたど根性、樫を制した剛脚。大混戦と目された春2冠をつかみ取った地上の星は秋の仁川で三たび、きらめく。

 ◆スターズオンアース 父ドゥラメンテ 母サザンスターズ(母の父スマートストライク)19年2月27日生まれ 牝3歳 美浦・高柳瑞樹厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績7戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金3億6650万7000円 馬名の由来は「地球上の星」。

 【オークスアラカルト】

 ☆ルメール オークスは18年アーモンドアイ以来となる3勝目。武豊、福永と並ぶ現役最多勝。JRA・G1は21年マイルCS(グランアレグリア)以来で通算41勝目。JRA重賞は21年チャレンジC(ソーヴァリアント)以来、通算125勝目。12年連続でのJRA重賞勝利となった。

 ☆高柳瑞師 オークスは初出走初勝利。JRA・G1は桜花賞に続く通算2勝目。JRA重賞も桜花賞に続いて通算3勝目。

 ☆オーナー 社台レースホースは17年ソウルスターリング以来、通算3勝目。JRA・G1は桜花賞に続き、今年2勝目で通算35勝目。JRA重賞は桜花賞に続いて通算250勝目。

 ☆生産者 社台ファームは17年ソウルスターリング以来、通算9勝目。JRA・G1は通算95勝目。JRA重賞は今年の新潟大賞典(レッドガラン)に続いて今年9勝目、通算519勝目。

 ☆種牡馬 ドゥラメンテ産駒は初出走V。JRA・G1は天皇賞・春(タイトルホルダー)に続いて今年3勝目、通算4勝目。JRA重賞は今年5勝目で通算7勝目。 

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