【オークス】ライラック 長くいい脚!平均ペースの逃げ濃厚

[ 2022年5月21日 05:30 ]

 春のG1企画「展開王」。開幕戦の高松宮記念は、週中に推した3頭で3連単278万4560円のビッグ配当となった。牝馬クラシック第2弾「オークス」は混戦必至のメンバー。展開を味方に付ければ伏兵の台頭もありそう。地元・関東圏では2戦2勝の(12)ライラックが浮上する。

 先週のヴィクトリアマイルはハイペースの差し決着になると読んだが、結果は真逆の前残り…。逃げた最下位人気ローザノワールが4着に粘り、改めて展開の重要性を思い知った。波乱続きのG1。今週もきっと荒れる。展開王を極めるのが的中への近道だ。

 混戦ムードのオークス。おそらく逃げるのはパーソナルハイだろう。逃げた前走のフローラSは前後半5Fが共に60秒2のイーブンペースで2着に粘った。ただ、同じ矢作厩舎のパンサラッサのように飛ばしていくタイプではない。担当の福岡助手も「操縦性があり、コントロールができる」と特長を語る。今回も平均ペースでの逃げが濃厚だ。

 近4年のオークスも平均ペースだった。前後半5Fのタイムは18年=59秒6→59秒6、19年=59秒1→59秒2、20年=59秒8→58秒9、21年=59秒9→59秒4。前半5Fが59秒台で流れ、後半も59秒前後の速い決着だった。初めて2400メートルの長丁場を走る3歳牝馬にとっては、かなり過酷な条件と言える。近3年は2桁人気の伏兵が馬券に絡んだが、この3頭は全て芝1800メートル以上で勝ち星があった。距離経験はアドバンテージになる。

 平均ペース&距離経験で浮上するのが◎ライラックだ。東京芝1800メートルの新馬戦は先週2勝目を挙げた牡馬のエピファニーを寄せ付けず快勝。今年1月のフェアリーSは最後方16番手から捲り、のちの桜花賞馬スターズオンアースに競り勝った。このレースは前後半4Fが47秒6→47秒6。得意のイーブンペースになれば、長くいい脚を使える持ち味が最大限に生かせる。

 スタートに課題はあるが、仕掛けのタイミング次第で挽回は可能。当レース連覇を狙うM・デムーロが騎乗する○サークルオブライフが昨年同様、4角手前で進出すれば“いい目標”になるはずだ。直線は手に汗握る追い比べに酔いしれよう。関東圏で2戦2勝のライラックがホームで咲き誇る。 

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2022年5月21日のニュース