【天皇賞・春】マイネルファンロン 直線で人気勢差す!先行馬外枠で前掛かり必至

[ 2022年4月30日 05:30 ]

 春G1企画「展開王」。開幕戦の高松宮記念は週中に推した伏兵3頭がワンツースリーを決めた。長丁場のG1天皇賞・春も展開を読み解けば勝ち馬が見えてくる――。前崩れの展開で浮上するのは◎マイネルファンロンだ。

 木曜付で担当した当コーナーは逃げるタイトルホルダーが生み出す“加速ラップ”でディバインフォースが浮上すると予想。しかし、その後に決まった枠順の並びを見て、流れが変わる気がしてきた。

 逃げ馬タイトルホルダーにとっては不利な16番。さらに前々で競馬したいアイアンバローズが絶好の1番に入った。タイトルは外から先頭に立つためには脚を使わされる。さらに気になる存在が隣の枠に入ったタガノディアマンテだ。担当の松浦助手は「早めに動いて、タイトルホルダーに競りかけるぐらいの競馬でもいい」と積極策を示唆する。

 タイトルホルダーはラスト1Fまで徐々に加速ラップを刻んで逃げ切るのがスタイル。早めに競り掛けられると一気に脚を使ってしまい早々と減速してしまう可能性もある。上位人気のディープボンドやテーオーロイヤルも好位をキープ。かなり“前掛かり”な展開が予想される。

 そこで急浮上するのが◎マイネルファンロンだ。前走のAJC杯は前崩れの展開を後方から伸びて2着。先に動いた分、勝ち馬のキングオブコージに差されたが、ボッケリーニ(日経賞2着)やポタジェ(大阪杯1着)には先着した。手塚師が「途中でリズムを崩したら走るのを諦めてしまう」と言うように、成績にムラはあるが、ハマればG1レベルの力は秘めている。

 2桁人気で激走した昨年の新潟記念1着、今年のAJC杯2着は共に8枠だった。外めをリズム良く運ぶのが好走パターン。理想の枠よりは内めの11番だが、外に先行馬が入ったおかげで、もまれない位置をキープできそう。コンビを組む松岡は同じ勝負服のマイネルキッツで09年の当レースV。12番人気での大金星だった。それ以来のG1制覇が懸かる鞍上は「脚質的には一発あっていい。イメージはできている」と腕をぶす。直線でバテた人気勢をまとめて差し切る。

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2022年4月30日のニュース