【アンタレスS】オメガパフューム 差し切って重賞8勝目、横山和「楽しかった」

[ 2022年4月18日 05:30 ]

<阪神11R・アンタレスS>オメガパフュームで勝利しガッツポーズの横山和(撮影・亀井 直樹)
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 ダートG3「第27回アンタレスS」が17日、阪神競馬場で行われ、2番人気オメガパフュームが後方から差し切ってV。重賞8勝目、JRA重賞は20年平安S以来3勝目となった。

 やっぱり強かった。重量59キロもなんのその。4連勝中の4歳馬グロリアムンディに1番人気こそ譲ったが、地力が違った。白みが増したパフュームはいつもよりやや後方を追走。大外を回って迎えた直線ではダイナミックに脚を伸ばし、先に抜け出した2着馬を捉えた。初騎乗の横山和は笑顔を見せながらもホッとした表情。「馬を信じて、焦っちゃいけないなと思っていたが、クリアできたのかな。乗ってて楽しかったです」と振り返った。

 昨年末の東京大賞典で史上初の同一G1・4連覇を達成。種牡馬入りの予定だったが、引退を撤回し現役続行へ。7歳初戦にアンタレスSを選択した。安田翔師は「ぶっつけだった昨年帝王賞(5着)では気持ちが入ってこなかった。1回使って、そこにも負荷がかからないといけないので59キロで出られるこの舞台がいいかな」と説明。貫禄の走りを見せた愛馬を「タフなレースで着差以上に強いレースだった」と称えた。

 次走に見据えるのは19年に制した帝王賞(6月29日、大井)。中央でも強かったが、大井では交流G1・5勝と強さがさらに際立つ。狙い通りにステップレースを制し、3年ぶりの帝王賞Vへ弾みをつけた。

 ◆オメガパフューム 父スウェプトオーヴァーボード 母オメガフレグランス(母の父ゴールドアリュール)15年4月6日生まれ 牡7歳 栗東・安田翔厩舎所属 馬主・原禮子氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績24戦11勝(中央12戦6勝、地方12戦5勝、重賞8勝目) 総獲得賞金7億2598万8000円。馬名の由来は冠名+香水(母名より連想)。

 【アンタレスSアラカルト】

 ☆騎手&調教師 横山和のJRA重賞勝利は日経賞(タイトルホルダー)以来で今年3勝目、通算6勝目。安田翔師はAJC杯(キングオブコージ)以来で今年2勝目、通算6勝目。

 ☆安田隆行師→翔伍師 安田翔師の父・安田隆師は土曜のアーリントンC(ダノンスコーピオン)を制しており、安田父子としては初の土日重賞制覇。またアンタレスSは父が06年にフィフティーワナーで勝っており、史上2組目の父子制覇。

 ☆59キロ克服 別定戦となった03年以降、59キロを背負って勝ったのは03年ゴールドアリュール以来2頭目。

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2022年4月18日のニュース